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平成30年度 千葉大学大学院修了式・学位記授与式 答辞

掲載日:2019/03/30

博士後期課程修了生代表 答辞

  長かった冬も終わり、本年もまた春うららかな季節が千葉に巡ってまいりました。

  本日は私たち修了生のために盛大な式典を挙行していただき誠に有難うございます。お忙しい中ご臨席賜りました、徳久学長をはじめとする諸先生方、ならびにご来賓の皆様に心より厚く御礼申し上げます。

  私は2009年に故郷の横浜の地を離れ、希望と決意を胸に千葉大学薬学部に入学しました。それから学部・大学院と合わせて十年間、かけがえのない充実した時間を本学で過ごしたと実感しております。特に博士後期課程で過ごした後半の四年間では、千葉大学憲章の理念である「つねに、より高きものを目指して」を実践すべく、一人前の研究者として自立するための多種多様な経験を積みました。

  例えば、研究面では「研究の学術背景および核心をなす学術的「問い」」を元に研究計画を立案し、試行錯誤しながら仮説を検証して研究を遂行することが求められ、それを実践するための能力や精神力が大いに培われました。さらには、「製薬企業との共同研究」や「学会活動における学生主催シンポジウムのオーガナイズ」、あるいは「カナダ・アルバータ大学への研究留学」等を通じて、学外の研究者・学生の方々と交流することができ、他者と協力して何か大きなことを成し遂げる「喜び」も数多く体験しました。この四年間で研究能力のみならず、人間性も大きく向上できたと感じております。

  また、私が所属した博士課程リーディングプログラム、「免疫システム調節治療学推進リーダー養成プログラム」での活動も大変実り多きものでした。本プログラムでは、医療系学部の集積する亥鼻キャンパスの特性を活かして、医学研究院の仲間たちと共に多角的な研究活動を行うことができました。加えて、二年次の海外研修においては人生で初めて海外の研究室を間近に見る機会が得られ、四月からカナダ・アルバータ大学においてポスドクとして研究キャリアをスタートさせる決断をする上で大きな後押しとなりました。今後は本プログラムを修了したことを誇りに、グローバルリーダーとして新天地で精進して参る所存です。

  本日ここにいる修了生一同は、平成の次の新しい時代の幕開けとともにそれぞれの思いを胸に巣立ってゆきます。新時代の日本あるいは世界のサイエンスを牽引できるように、私は一研究者として、そして一薬剤師として努めてゆきたいと存じます。

  最後になりましたが、本日までご指導いただいた先生方、ならびにお世話になった皆様にこの場を借りて心より感謝申し上げるとともに、皆様のご清栄と千葉大学の益々のご発展を祈念し、答辞とさせていただきます。

平成31年3月26日
博士後期課程修了生代表
医学薬学府 先端医学薬学専攻
薄田 健史

専門職学位課程・修士課程修了生代表 答辞

  草木もようやく長い冬の眠りから覚め、生命の息吹が感じられる季節となりました。本日は、お忙しい中、徳久学長をはじめ、諸先生方、ご来賓の方々のご臨席を賜り、このような盛大な式典を催して頂き、修了生一同、心より厚く御礼申し上げます。

  世界中において、劇的で多様な変化が起こり続けています。特に本年の4月末には、今上天皇がご退位され、平成から新たな元号へと変わることで多方面において変化が生じることが予想されます。このような時代の節目において、私たちは、熱意と向上心を糧に研究を進めてきた大学院を修了致します。大学院での学びを振り返ると、知識を生み出す研究者としての責任や、専門分野の1人の先駆者として人々の幸福に貢献する重要性を学びました。

  昨今、国内では統計不正問題が多くのメディアに取り上げられています。このような問題が国の機関で実施されていたことに、全国民が肩を落としました。統計という技術は研究の中でも用いられていますが、どのような技術も悪用すれば、悲惨な結果を招きます。私たちは研究を通して、得た貴重なデータを扱う方法を学ぶと同時に、新たなエビデンスを創出する者としての真摯な姿勢と責任を果たすことを学びました。そして、新しいエビデンスを社会で活かしていくために適切に発信していくことも私たちの役割であると再認識しました。

  私たちは現在、科学技術の発展やスキルシェアリングに伴い、境界線がなくなり、新しいものやサービスにあふれる豊かな社会に生きています。その最前線にいる者として、リーダーシップを発揮し、積極的に斬新な視点から現象を見つめたり、物事に異なる価値を見いだしたりすることが重要と考えます。様々な困難や障害を抱えた人々も、今までにできなかったことが当たり前にできるようになり、1人1人の自由や幸福を叶えることができる社会の実現に貢献しつづけたいという決意を胸に、今後も常により高きものを目指し自己研鑽に励みます。

  最後にはなりましたが、本日までご指導くださいました諸先生方、学生生活を支えてくださいました職員の皆様、そして私たちの成長を温かく見守ってくれた家族、そして充実した学問の場と貴重な経験の機会を与えてくださったすべての方々に、この場を借りて感謝申し上げ、答辞とさせていただきます。

平成31年3月26日
専門職学位課程・修士課程修了生代表
看護学研究科 看護学専攻
加瀨 竜太郎