ニュース・イベント情報
Topics

平成31年度千葉大学大学院入学式 宣誓

掲載日:2019/04/10

 草木が一層鮮やかさを増し,春風がはこぶ花の香りを感じる季節となりました。本日はこのような盛大な入学式を挙行していただき誠にありがとうございます。新入生を代表して徳久剛史学長、指導教員、教職員、並びに関係者の皆様へ心よりお礼を申し上げます。

 さて,現在流通している多くの野菜や花は,野生にある植物をもとに人の手によって生み出されてきたものです。

 古くから人々は,ある植物集団の中からより良いものを選抜して,選抜したものどうしを交配する作業を繰り返して,人間の生活に合うように植物を改良してきました。現在,日本の桜といえばソメイヨシノといってもいいほどですが,これも人間の手によって交配され誕生したとされています。つまり,交配による品種作成は,存在するものから価値を見出し,組み合わせることで優れたものを生み出す技術といえます。

 一方,現在新たな植物の作出法として遺伝子組換えが注目されています。遺伝子組換えは,元来その植物には存在しえない遺伝子を,ほかの生物から導入することで新しい特徴を付与する手法です。不可能の代名詞であった青いバラも,縁の遠い植物であるパンジーの青色遺伝子を導入することで実現し,現在流通まで至っています。

 人々がこれらの手法を用いて作出した野菜や花は,我々の生活になくてはならないものとなっています。今後私が研究を行う際にも,これら二つの手法と同じように,現在までの研究で分かっていることから優れたものを抽出して組み合わせること,また,異分野の技術や研究にも目を向け積極的に導入することを通して,価値ある研究結果を生み出していきたいと考えています。

 植物を通して,人々の生活が少しでも豊かになるように,ひたむきにそして誠実に学問や研究に向かっていくことをここに誓い,新入生代表の言葉とさせていただきます。

平成31年4月5日
新入生代表
園芸学研究科
近藤 悠