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「千葉学ブックレット-県土と県民の豊かな未来に向けて」の発刊にあたって
21世紀初頭、日本の大学の歴史の中で、これ程までに大学のあり方が厳しく問われた時代はなかった。その中核を成すものの一つは大学の社会貢献である。即ち、大学と社会との関係が問い直されているのである。国民が抱える現在と未来の課題に対して大学が教育と研究を介して応えていくべき期待が大きく広がっているのである。こうした社会的背景を受けて、千葉大学で働く私達は、県民に向けて研究成果をブックレットとして出版することにした。
本書が目的としたものは、一つめは私達自身とともすると千葉都民とも揶揄される県民が共に千葉に目を向け、もっと千葉を知り、県土と県民生活の課題と未来の可能性を考えることである。これまで、県民も行政も大学も東京にばかり目を向け、お互いに千葉に目を向け力を合わせ千葉を豊かにする視点が十分とはいえなかった。新しい視点から見れば千葉は実に豊かな可能性を持っていることが見えてくる。そのことを確認しながら協働の輪を広げていきたい。
二つめは県民の生活地である地域に目を向けることによって、学問の新しい展開と創造をはかることである。専門分化の激しい学問を、生活や地域という総合体の中で考えることによって、自らの学問と社会との関係を再検討し、研究に新しい息吹を求めていこうというのである。
三つめは県民の文化的土壌を醸成することである。大きく変貌してきた千葉ではあったが、その文化的土壌は必ずしも豊かではない。千葉の未来にはこの土壌を醸成することは不可欠である。本書の出版はその意味で千葉日報社にした。県土に根を張る豊かな言論・出版界を育てていきたいものである。
学生から社会人まで多くの県民に愛読され、目的としたことが緩やかでも確かなる前進をみせていくことを期待し、本書を世に出す。
千葉大学房総研究会






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