特色ある研究活動の成果
Research

世界初、「歩ける椅子~archelis(アルケリス)~」の共同開発

世界初、「歩ける椅子~archelis(アルケリス)~」の共同開発

研究代表者川平 洋
共同研究者 ①中村 亮一、②ナカムラ リョウイチ、③Nakamura Ryoichi、④フロンティア医工学センター、⑤准教授、⑥コンピュータ外科学、医用システム
※ ①氏名、②フリガナ、③ローマ字表記、④所属部局名、⑤職名、⑥専門分野

製品イメージ図

川平 洋准教授

川平 洋

Kawahira Hiroshi

千葉大学フロンティア医工学センター准教授

専門分野:内視鏡外科学、消化器外科学

1992年 千葉大学医学部卒業、同第二外科(現 先端応用外科学)入局
1999年 同大学院修了 博士(医学)
2001年 国立がんセンター東病院肝膵胆外科 がん専門修練医修了
米国カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校 研究員
2005年 米国カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校 若年糖尿病研究基金(JDRF)研究員
2006年 千葉大学医学部附属病院 食道・胃腸外科 助教
2010年 千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センター 准教授
2013年 同フロンティア医工学センター 准教授
現在に至る

どのような研究内容か?

多くの外科手術は立って行います。傷の小さな腹腔鏡手術は、開腹手術に比べ長時間化し、手術を行った後「腰が辛いなあ」と思っていた時、archelisの構想が浮かびました。そこで、企業と共同で、立ち仕事を行う際、背部、腰部、下肢に対する負担を軽減できるような機器開発を行いました。

何の役に立つ研究なのか?

当初、数時間の手術を立って行う外科医の身体的負担を軽減するサポート器具を開発する、という目的のために開発が始まりました。その中でデザイン性が加味され、外科医や医療従事者のみならず、立ち仕事を行うすべての人々に役立つ研究開発になりました。本機器については、慢性的な腰痛、下肢静脈瘤や下肢痛など、辛い立ち仕事を行っているすべての人に朗報になるはずです。

今後の計画は?

現在は3Dプリンタモデルをもとに、アルミ板ベースで作成しています。市販モデルはカーボン性で販売し、国内のみならず全世界での販売を計画しています。

成果を客観的に示す論文や新聞等での掲載の紹介

日刊工業新聞、朝日新聞、フジテレビ、テレビ東京などで取材、放映されています。

この研究の「強み」は?

継続的にコンソーシアムの中で話し合い、その中でarchelisは生まれました。発案者の意見に耳を傾けるコンソーシアムのメンバーがいたことがこの研究の強みです。

研究への意気込みは?

医工連携、産学連携など、複数の領域にまたがる人々が研究開発を行うためには、粘り強くコミュニケーションをとることが大事です。なぜなら職業の違い、研究背景の違いで、同じ言葉であっても意味合いが異なることがあるからです。しかしながらその間を埋めることができた暁には、素晴らしい研究開発が可能となります。今後も継続的に世の中を驚かすような研究が出てくると思います。

学生や若手研究者へのメッセージ

ローテクな開発品ですが、本発案はまさに現役外科医の悩みを解決する「コロンブスの卵」と言えます。現実を見据え、自分に何ができるのか、深く考えてみると意外にやるべきことは見つかります。

その他

闇雲に流行を追わず、独りよがりにならず、複合領域で開発を進めることでarchelisのような製品が開発可能となりました。アイデアは無限です。

使用イメージ図