研究
Research

再生システムと疾患の統合的研究拠点の形成

組織幹細胞・臓器再生・疾患iPS細胞による再生医療と疾患研究の推進

幹細胞研究の出口:再生医療 VS 疾患研究

岩間厚志

Iwama Atsushi

千葉大学大学院医学研究院教授

新潟大学医学部卒業。5年半診療に従事した後、基礎医学研究に転向。1996年に熊本大学医学部で博士号取得。2005年より現職。2015年より再生治療学研究センター長。専門は幹細胞生物学、血液学、腫瘍学。エピジェネティックな遺伝子発現制御の理解を通して、造血幹細胞の自己複製と分化の分子メカニズムを理解するとともに、その破綻の結果としての造血腫瘍研究を推進している。2014年より新学術領域研究「幹細胞老化と疾患」の領域代表。加齢に伴う幹細胞の生理的・病的変化の解析を新たに開始している。

iPS細胞などを用いて新規治療法や治療薬を開発

幹細胞研究は、再生医療への展開が期待されるとともに、癌や加齢に伴う各種疾患などにも密接に関連し、生命科学全般へ重要な意義を有します。また,疾患iPS細胞を用いた研究は、新規治療法や治療薬の開発に有用な技術として大きな注目を集めています。本研究グループにおいては、このような幹細胞研究の進歩を基盤に,本グループ独自の幹細胞生物学や再生医学の研究アプローチを用いて,再生医療と疾患研究を推進し,世界レベルの「再生システムと疾患の統合的研究拠点の形成」を目指します。

本グループで推進する再生治療学研究は,これまで不可能であった疾患の病因解明や治療法・治療薬の開発を新しい視点から推進する上できわめて有用といえます。特に,患者由来のiPS細胞を用いる研究は,病因解明のみならず,薬剤スクリーニングによる創薬に有効なツールとなるでしょう。さらに心筋再生の研究や新規造血幹細胞移植治療法の開発は,重症心不全や難治性造血・免疫・代謝性疾患の抜本的な治療に向けて大きく貢献することが期待されます。本計画の下,部局横断的な研究体制と世界的なネットワークを確立することにより,疾患研究とその治療法・治療薬開発の連携体制が強化され,企業との創薬における共同研究も活性化されるものと期待されます。

横断的な研究体制と国際的なネットワークを構築

研究班1(組織幹細胞と疾患研究),研究班2 (臓器再生と細胞療法研究),研究班3 (疾患iPS細胞と疾患研究)の3グループが、それぞれ,組織幹細胞,臓器再生,疾患iPS細胞の観点から再生医療や疾患研究を推進するとともに,得られた知見をグループ間で横断的に共有しながら共同研究の成果をフィードバックすることで,領域全体の研究を発展させていきます。また,岩間がセンター長を務める再生治療学センターをはじめとして,医学薬学府の各研究室や附属病院の各臨床部門,未来開拓センター,臨床試験部との連携を図りながら,領域研究の充実、拡大を進めていきたいと思います。
本計画では,世界の幹細胞研究を牽引する3グループ,幹細胞・再生医学研究(熊本大学・シンガポール大学),再生医療実現化(東京大学医科学研究所・スタンフォード大学),疾患iPS細胞研究(京都大学iPS研究所)と,国際的なネットワークを構築し,世界レベルの共同研究の推進とともに技術についても連携可能な体制をとっています。

学生、若手研究者の皆さんへ

医学薬学の基礎から臨床まで、シームレスに連携した研究を目指しています。オール千葉体制で医療に役立つ研究を進めていきましょう。

関連ウェブサイトへのリンクURL

新学術領域研究「幹細胞老化と疾患」

癌エピゲノム研究グループとのワークショップ

研究班1:組織幹細胞と疾患研究

研究班2:臓器再生と細胞療法研究

研究班3:疾患iPS細胞と疾患研究

連携体制