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プロフィール

photo 華岡 光正
Mitsumasa HANAOKA

博士(農学)
千葉大学大学院園芸学研究科 特任准教授

【学歴】
1998年3月 京都大学総合人間学部自然環境学科 卒業
2000年3月 京都大学大学院人間・環境学研究科環境相関研究専攻修士課程 修了
2003年3月 東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命工学専攻博士課程 修了

【職歴】
2000年〜2003年 日本学術振興会特別研究員(DC1、東京大学分子細胞生物学研究所にて)
2003年〜2004年 東京大学分子細胞生物学研究所 学術研究支援員
2004年〜2005年 科学技術振興機構CREST研究員(東京大学分子細胞生物学研究所にて)
2005年〜2008年 東京大学分子細胞生物学研究所 特任研究員

【受賞歴・招待講演等】
  1. The role of SIG2 on the expression of photosynthesis genes in chloroplasts. 12th International Congress on Photosynthesis, Brisbane, Australia (招待講演, 2001)
  2. トマト色素体におけるシグマ因子の役割. 第3回トマトワークショップ、千葉 (招待講演, 2007)
【研究業績】
  1. Hanaoka M, Tanaka K. Dynamics of RpaB-promoter interaction during high light stress, revealed by chromatin immunoprecipitation (ChIP) analysis in Synechococcus elongatus PCC 7942. Plant J. 56:327-335 (2008)
  2. Imamura S, Hanaoka M, Tanaka K. The plant-specific TFIIB-related protein, pBrp, is a general transcription factor for RNA polymerase I. EMBO J. 27:2317-2327 (2008)
  3. Seki A, Hanaoka M, Akimoto Y, Masuda S, Iwasaki H., Tanaka K. Induction of a group 2 sigma factor, RPOD3, by high light and the underlying mechanism in Synechococcus elongatus PCC7942. J. Biol. Chem. 282:36887-36894 (2007)
  4. Hanaoka M, Kanamaru K, Fujiwara M, Takahashi H, Tanaka K. Glutamyl-tRNA mediates a switch in RNA polymerase usage during chloroplast biogenesis. EMBO Rep. 6:545-550 (2005)
  5. Hanaoka M, Kanamaru K, Takahashi H, Tanaka K. Molecular genetic analysis of chloroplast gene promoters dependent on SIG2, a nucleus-encoded sigma factor for the plastid-encoded RNA polymerase, in Arabidopsis thaliana. Nucleic Acids Res. 31:7090-7098 (2003)
【競争的研究資金の獲得状況】
  1. 科学研究費補助金(特別研究員奨励費DC1)(2000〜2003)「プラスチド分化における核と葉緑体間のクロストーク−葉緑体形質転換系を用いて−」

研究紹介

【研究分野】 植物分子生物学
【研究テーマ】色素体工学による物質生産を目指した色素体分化の制御機構の解明

 色素体は、植物細胞に特有のオルガネラであり、光合成など多くの重要な代謝経路が集中していることなどから植物の生産力を支えています。また、我々人類を含む地球上のほとんどの生命も色素体で産生される酸素と栄養源に深く依存していると言えます。したがって、光合成など色素体機能の応用・利用は、資源・エネルギー問題、人口・食糧問題、温暖化など環境問題を解決できる技術として期待され、国際的にも高く注目されています。
 色素体は、組織や細胞の分化に応じて、あるいは環境の変化に応答して、光合成組織では葉緑体、貯蔵組織ではアミロプラストなど構造・機能的に多様に分化することが知られています。本研究では、この分化に際した情報伝達・転写制御の分子機構の解明を通じて色素体分化のメカニズムを包括的に理解し、将来それを植物による物質生産や色素体の改良により生産力を向上させた機能性作物を開発するための分子基盤の確立を目的としています。
(1)色素体分化に際した遺伝子発現調節メカニズムの解明
 分化に伴って多くの色素体遺伝子の発現が制御を受けることが知られており、この発現調節自体が分化に必須である例も報告されています。そこで本研究では、より農業生産に直結したアミロプラストやクロモプラストなど貯蔵組織に存在する非光合成色素体も視野に入れ、多様な色素体分化に際した遺伝子の発現パターンとそれに関わる転写装置、転写因子の解析を行います。特に、それぞれの色素体で特徴的に機能するプロモーター配列の同定や、制御因子の解析を集中的に進めることで、各色素体に最適化された遺伝子発現システムを開発するための分子基盤を確立します。
(2)プラスチドシグナルによる色素体分化の制御機構の解析
 色素体遺伝子の発現は核による制御を強く受けていますが、その一方で色素体に由来するシグナルが核遺伝子の発現を調節するメカニズムが近年発見されました。これは「プラスチドシグナル」と呼ばれており、最近注目されています。既に我々はアミロプラストの分化において、核と色素体の間で両方向にシグナルが伝達されることが必須であることを示しており、今後は、分化の制御因子としてのプラスチドシグナルの役割について解析します。色素体分化は核による支配が主流であると捉えられてきましたが、核・色素体間の相互作用という新たな視点を加えることで、より明確な色素体分化の分子機構を提唱することが可能となります。figure

今後の抱負

 千葉大学の新しい生命系研究組織の一員として、常に最先端の研究に取り組みたいと考えています。情報共有・研究協力も積極的に進め、次世代の中核的な研究グループ形成にも貢献したいと思います。


 

【お問い合わせ先】 国立大学法人 千葉大学  若手研究者支援室
 〒263-8522 千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33
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