第6回東北ボランティアツアー

 9月中旬に、第6回となる千葉大学東北ボランティアツアーを開催しました。
学生と教職員を募り、福島県南相馬市において2日間のボランティア活動を行いました。

参 加 者 : 学生、教職員
活動場所 :福島県南相馬市
日  程 :事前研修 8月28日
                ツアー  9月10日~13日
                事後研修 9月15日

第6回東北ボランティアツアー

事前研修

 ボランティアツアーを安全かつ有意義なものとするため、ツアー参加者に事前研修を行いました。装備や健康管理について説明するだけでなく、南相馬の被災状況などについても解説し、ツアーで行うボランティアの意義を再確認しました。

第6回東北ボランティアツアー

ボランティア活動

 ツアーでは1日約6時間の活動を2日間行いました。1日の作業場所と内容は、南相馬ボランティアセンターのマッチングに参加し、センターの方から指示をいただきました。
作業は主に、家屋内の家具と物品の運び出しでした。
この作業は、避難指示により仮設住宅等に避難していた方々が再び自分の家で生活を始める(もしくは家を取り壊す)ためのものです。運び出した物品については家主の方に取捨の判断を仰ぎ、捨てるものについては分別を行いました。

第6回東北ボランティアツアー  第6回東北ボランティアツアー  第6回東北ボランティアツアー

活動日の夜には、活動の振り返り会も行いました。その日の活動について、感想や反省点を共有しました。
また宿泊施設では、宿の方が震災当日に宿から撮影した津波の映像を見せていただきました。

第6回東北ボランティアツアー  第6回東北ボランティアツアー

センター長講話会

今年度のツアーでは、現地ボランティアセンターのセンター長による講話会も、プログラムに組み込みまれました。
この会は、現地を最もよく知る方のお話を聞き、被災地の実情について学ぶことを目的としています。講話会は和気藹々とした雰囲気で行われました。
現地で生活している方々の意見や被災地ボランティアの実情など、普段の生活では知ることの出来ない貴重なお話を聞くことが出来ました。

第6回東北ボランティアツアー  第6回東北ボランティアツアー

事後研修

 ボランティアツアー終了日の翌々日には事後研修を行いました。
参加者は日常生活に戻った上で改めてツアーでの体験を振り返り、ボランティアや被災地についての考えを深めました。
このツアーは関東・東北豪雨の最中に行われました。
新しい災害がすぐ近くで起きている中、4年半前に起きた災害のボランティアを行った本ツアーは、災害とボランティアについて深く考えさせられます。
東北の被災地も、復興が進むにつれて新たな課題が生まれ、依然として支援を必要としています。今後も可能な限り継続していけたらと思います。

第6回東北ボランティアツアー  第6回東北ボランティアツアー

ツアー参加者の声

被災地・ボランティアについての意識の変化
震災から4年半たったということから、産業の復興などに意識が向いていたが、まだ「日常生活」を取り戻すために支援を必要としている人がいると知った。こちらにもしっかりと目を向けて、継続的にをボランティアを続けていくべきだと感じた。
法政経学部1年(初参加)
南相馬の状況を見て
街の様子としては、お店なども再開して少しずつでも復興に近づいているのかなと感じた。しかし、車や人を見かけることが少なく、寂しい印象を持った。
法政経学部1年(初参加)
被災地・ボランティアについての意識の変化
被災地はまだ様々な支援を必要としていることがわかった。しかし、国や企業からの公的な支援には限界があるのも事実であるから、公的な支援の隙間を埋めるボランティアという活動が非常に重要であると感じた。今後も続けていきたい。
理学研究科1年(参加4回目)
被災地・ボランティアについての意識の変化
自分が思う復興ボランティアと被災者のボランティアのニーズは必ずしも一致しないと知り、本当に必要な支援を考えるようになった。身の回りに震災を感じるものは少なくなったが、実際の復興はまだまだで、改めて震災を忘れてはいけないと思った。
教育学部1年(初参加)
南相馬の状況を見て
伸び放題の草や埃をかぶった家具などをみて、4年半の長さを感じた。これだけ時間が経っていても今回ボランティさせていただいたお宅のようにまだ家の片付けが済んでいない場所もあるため、今後も支援は必要とされていると感じた。また、水道やガス、道路や鉄道の復旧だけでなく、小さなところにも目を向けていくべきだと思った。
法政経学部1年(初参加)
被災地・ボランティアについての意識の変化
震災当時の映像を見たことで、改めて震災の恐ろしさを感じた。今ある日常に感謝すると同時に、私たちにも何が起こるかわからないと意識する必要がある。
法政経学部4年(参加4回目)
被災地・ボランティアについての意識の変化
今までは被災地の映像などからは目を背けてしまう傾向があったが、今回の活動に参加してみて、現状を被災地に住む人々以外も知るべきであると思った。また、忘れ去られないためにはもっとボランティアのことを広める活動も重要であるように感じた。
教育学部2年(初参加)

事前研修資料

事前研修資料を配布いたします。

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