はじめに※2※1“千葉大学は 2040 年までに RE100 達成を目指します”※1 ISO14001:環境マネジメントシステムの国際規格、ISO50001:エネルギーマネジメントシステムの国際規格※2 ZEB(ゼロ・エネルギー・ビルディング):快適な室内環境を実現しながら、建物で消費するエネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のこと千葉大学における電力消費量の推移と見込み千葉大学では以下の環境・エネルギー方針を定め、環境と持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みを進めています。文系と理系の知恵を集積し、また附属学校と連携し、総合大学としての特長を活かした環境教育と研究の実践を進めます。省エネルギー・省資源、資源の循環利用、グリーン購入を推進し、構内の緑を保全します。また、化学物質の安全管理を徹底し、汚染を予防します。これらにより環境負荷の少ない緑豊かなキャンパスを実現します。とくに、環境・エネルギーに関連する法規制や千葉大学が同意する環境に関する要求事項を理解し、遵守します。 環境・エネルギーマネジメントシステムの構築と運用は学生の主体的な参加によって実施します。また、学生による自主的な環境活動を推奨し、多様な環境プログラムが実施されるキャンパスを目指します。 環境・エネルギーマネジメントシステムを、地域の意見を反映させながら、地域社会に開かれた形で実施していきます。 国立大学の中で全国トップ水準のエネルギー効率を維持し、継続的に改善していきます。また、エネルギーパフォーマンス改善に繋がる製品やサービスの調達、施設の設計を支援します。千葉大学は 2020 年9月、『千葉大学サステナビリティレポート 2020』にて、長期ビジョンを宣言しました。2004 年 4 月 1 日制定、2008 年 4 月 1 日改定、2013 年 7 月 24 日改定、2019 年 4 月 1 日改定千葉大学長 横手幸太郎 わたしたち人類は、産業革命以来、大量の資源エネルギーを用いてその活動を発展させてきました。その結果、地球の温暖化、化学物質汚染、生物多様性の減少など、さまざまな環境問題に直面しています。まさに、人間活動からの環境への負荷によって人類の存続の基盤となる環境がおびやかされています。 また、国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、だれひとり取り残さないという考え方のもとで、環境・社会・経済の課題を同時に解決する努力を続ける必要があります。われわれは、こうした世界の現状及び将来に対して、英知を結集させ、教育・研究機関として行動し、社会に貢献していきます。 このため、とくに次の事項を推進していきます。 千葉大学では、この環境・エネルギー方針に基づき目標を設定し、その実現に向けて行動するとともに、行動の状況を監査して環境・エネルギーマネジメントシステムを見直します。これにより、継続的にシステムの改善を図ります。 また、この環境・エネルギー方針は文書化し、千葉大学の教職員、学生、常駐する関連業者などの関係者に周知するとともに、文書やウェブサイトを用いて一般の人に公開します。 地球温暖化対策の国際的潮流であるパリ協定や日本政府の「2050 年カーボンニュートラル宣言」に先駆け、温室効果ガス削減と化石燃料依存の低減を進め、大学の社会的責任を果たします。RE100(Renewable Energy 100%)とは使用電力の 100%を再生可能エネルギーで賄うことです。 これまでに ISO14001・ISO50001 を活用した省エネを進め、2004 年度比で総エネルギー投入量を 9.1% 削減(2019 年度時点)、さらなる脱炭素化を目指して ZEB 化や再エネ設備の導入を拡充します。不足分は外部調達を含め、学内のすべての電力を再生可能エネルギーで賄います。現在、「RE100 企画推進委員会」が具体的なロードマップを検討し、2040 年の目標達成に向けて全学で取り組みを加速しています。8千葉大学環境・エネルギー方針1.2.3.4.5.千葉大学の RE100 長期ビジョン
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