千葉大学サステナビリティレポート2025
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サステナビリティに関する教育・研究2024 年 12 月 16 日から5日間、タイ・マヒドン大学の学生7名を受け入れる短期プログラムを実施しました。本プログラムでは、クッキングクラスや初級日本語、ジャパニーズポップカルチャー、防災準備、日本とタイの国際経済比較など、多様な学びを提供しました。さらに、環境 ISO 学生委員会の学生との協働学習を行い、株式会社 ZOZO やセイコーエプソン株式会社のオフィス訪問、学内の環境活動スポット見学を実施しました。両大学の学生はプレゼンテーションやディスカッションを通じて、それぞれの環境活動や今後の学生主体の取り組みについて意見を交換し、国際的な学び合いと持続可能な社会づくりに向けた交流を深めました。2025 年 2 月 17 日から4日間、千葉大学主催、AUN(ASEAN University Network)及び国立六大学連携コンソーシアムの共催、岡山大学の協力のもと、オンラインワークショップ「Japan-ASEAN Online Program toward SDGs 2024」を開催しました。本プログラムでは「環境のために学生が起こすことができるアクション」をテーマに、SDGs 目標 7・11・12・13・14・15 に関連する環境課題をめぐって、ASEAN 諸国と日本の合計 9か国から 57 名が参加し、活発な議論を行いました。学生たちは国や地域の課題や文化的背景を共有し合いながら、具体的なアクションを検討し、最終日には各グループがアクションプランを発表しました。千葉大学の学生 10 名は各グループに加わり、議論や発表を積極的にリードし、参加学生と教員との橋渡し役も担うなど、プログラム全体の運営に大きく貢献しました。 千葉大学は、文部科学省の令和5年度「大学の世界展開力強化事業(補正予算事業)〜 ASEAN 諸国からの留学生受入、定着促進のためのシステム構築等支援〜」に採択され、博士前期課程向けの新たな国際教育プログラム「ESG Sustainable Strategy」を開発しました。本科目プログラムは、環境・ビジネス・看護・デザインの4分野を横断し、SDGs の8つの目標に対応する内容で構成されています。専門分野を問わず大学院生が履修でき、世界が直面する複雑な課題に挑むための知識と実践力を、デザイン・シンキングなど最先端のアプローチを通じて育成します。2024 年度は、千葉大教員約 60 名とタイのキングモンクット工科大学トンブリ校(KMUTT)の協力のもと、4分野8科目 120 コンテンツ(動画 360 本)を制作しました。2025年 10 月からは、オンライン教育プラットフォーム JV-Campus を通じて提供を開始します。タイ・マヒドン大学の短期学生受入プログラムの実施Japan-ASEAN Online Program toward SDGs 2024 を開催ASEAN 諸国との連携による新たな国際教育プログラム「ESG Sustainable Strategy」両大学の環境問題への取り組みについて議論する様子参加者の集合写真事業申請時の構想図編集担当:髙須駿一(理学部2年)、前橋美佑(国際教養学部3年)※ESG とは:持続可能な成長を目指すうえで重視すべき Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の頭文字※大学間協定・部局間協定を含む千葉大学は 51 ヵ国の大学と 529 件の協定※を結んでおり、2023 年度の外国人留学生数は 1,773 人、日本人学生の留学・派遣数は 2,097 人に上ります。このような国際的な連携を活用し、様々なサステナビリティ教育を推進しています。14国際的なサステナビリティ教育

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