千葉大学サステナビリティレポート2025
19/44

環境的側面によるサステナブルな取り組み編集担当:小原信人(法政経学部3年)、北澤結衣(法政経学部3年)、横谷和希(法政経学部3年)、位田満実子(国際教養学部3年)環境意識アンケートの結果はこちら 千葉大学では「エネルギー管理方針」に基づき、部局ごとに省エネ目標と行動計画を策定し、教職員の省エネ意識向上と具体的な省エネ活動を推進しています。学内では、部局・建物ごとの電気・ガス・上水・井水の使用状況を毎月学内ホームページで公開し、さらに電気使用量をリアルタイムで確認できる「エネルギー管理システム(CEMS)」を運用しています。また、エネルギー効率の低い機器の更新や LED 照明設置などの省エネ対策を支援する「エコ・サポート制度」も継続して実施しています。2024 年度は、照明の LED 化工事5件、フリーザーの機器更新4件、その他9件の取り組みに対して、総額 500 万円弱を補助しました。これにより、年間で約 92,398kWh の電力削減が見込まれています。 千葉大学では、キャンパスの脱炭素化を推進するとともに、災害時にも教育・研究・医療活動を継続できるよう、自然資源を活用した再生可能エネルギーの導入を進めています。1999 年度から太陽光発電パネルの設置を開始し、2024 年度現在では学内 19 箇所に 19 基、合計定格出力 178.6kW の太陽光発電設備を導入しています。月間平均の発電量は約 16,680kWh であり、クリーンエネルギーの創出と温室効果ガス排出削減に貢献しています。 環境 ISO 学生委員会では、学内の省エネ意識向上を目的に、毎年クールビズ・ウォームビズの啓発ポスターを全学生からデザインを公募し、キャンパス内に掲示しています。あわせて、7月には省エネイベントを開催し、自転車発電でかき氷機を動かす体験コーナーや、省エネ啓発や活動紹介パネルの掲示、クールビズポスターをデザインしたうちわの配布、アンケートに回答すると参加できる抽選会も実施し、学生の省エネ意識の向上に努めました。当日は、千葉大学マスコット「ニシ・イノ・マツ」も登場し、来場者と写真を撮るなどイベントを盛り上げました。今後も学生主体の啓発活動を通じて、楽しく省エネへの理解を深める取り組みを続けていきます。 環境 ISO 学生委員会では、学内のエネルギー効率向上を目的に、毎年、研究室でのエアコンフィルターの自主的な清掃を呼びかけています。また、自主的な清掃が難しい研究室に対しては、学生委員会が有料で請け負い、エアコンの効率的な運用を支援しています。2024 年度は亥鼻地区で 57 台、西千葉地区で 29 台、合計 86 台のエアコンフィルターを清掃しました。松戸・柏の葉地区では各研究室に清掃実施記録用紙を配布し、清掃後に回収を行い、清掃を推進しました。 環境 ISO 学生委員会では、年度初めに毎年学生と教職員を対象に「環境意識アンケート」を行って、大学の webサイトに公開しています。2024 年4〜5月に行った環境意識アンケート ( 回答数 2,078 名 ) によると、「省エネに配慮した生活を意識していますか?」という質問に対して、「いつも意識している」と回答した割合は 52.1%、「たまに意識している」は 42.0%でした。約 94%の人が省エネを意識していることがわかりました。前年度の 91%から微増しました。コラム 学生・教職員の省エネ意識率は 94%!エネルギー管理システム (CEMS) とエコ・サポート制度の運用太陽光発電システムの導入学生による省エネ啓発活動エアコンフィルター清掃による省エネ活動省エネイベントの様子太陽光パネル清掃の様子17

元のページ  ../index.html#19

このブックを見る