環境的側面によるサステナブルな取り組み廃棄物排出量、用紙の購入量の推移ごみの分別、資源回収の取り組み生協のレジ袋有料化と「レジぶー基金」の活用左からミックス古紙、コンタクトレンズ空ケース、裏紙分別ボックス千葉大学は、資源を有効活用し、3R を促進するため、廃棄物、紙、自転車に対して様々な取り組みを行っています。2024 年度の一般廃棄物排出量は前年度比 20.7%の大幅な減少、産業廃棄物排出量は前年度比 1.9%の増加となりました。紙類購入量(A4 換算)は、前年度比 7.1%減少しました。これは引き続きオンライン授業や会議等によるペーパーレス化や各種資料の電子化が進められた結果です。 千葉大学では主に可燃ごみ・資源ごみ・不燃ごみ・粗大ごみの4品目の分別を徹底しています。新聞・雑誌・段ボール・紙パックなどの資源古紙を分別回収し、2017 年度から有償売却を実施しています。資源古紙以外の紙袋・紙箱・包装紙などの “汚れがなく束ねられない紙ごみ” は「ミックス古紙」として回収したり、まだ使える “裏紙” を専用ボックスにて回収・再利用したりすることで、可燃ごみの削減に努めています。環境 ISO 学生委員会ではこれらの回収を促進するため、年度初めの基礎研修での広報やポスターを掲示して啓発しているほか、ペットボトルキャップやコンタクトレンズの空ケースの回収・リサイクルの活動も行っています。2024 年度には、西千葉キャンパス内に大規模ごみ集積場が本格稼働し、廃プラスチックや金属くず、電化製品など 22 種類の分別回収に取り組み、リサイクルに努めています。 千葉大学生活協同組合(生協)におけるレジ袋有料制(1枚5円)は、環境 ISO 学生委員会の提案をもとに、2005 年に実証実験を行い、2006 年度には西千葉キャンパスで、2007 年度には全キャンパスで本格導入しました。レジ袋の利用率は年々減少し、2016 年度以降は 0.5%以下で推移してきましたが、コロナ禍や 2020 年の「容器包装リサイクル法」改定による全国的な有料化の影響で利用率はやや増加し、近年は1%台となっています。2024 年度のレジ袋購入枚数は 6,887 枚(前年度 6,176 枚)、利用率は約1.2%でした。 また、利用率の低下により節減されたレジ袋購入代金と販売収入を「レジぶー基金」として生協から拠出していただき、学生委員会が環境啓発企画を企画・実施しています。2024 年度はペットボトルキャップ由来のオリジナルボールペンを製作し、基金により半額以下の価格で販売しました(詳細 p.20)。今後もさらなるレジ袋利用削減に向けて、啓発と実践の両面から取り組みを進めていきます。18循環型キャンパスを目指す取り組み〜サーキュラーエコノミー〜
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