環境的側面によるサステナブルな取り組み※図書リユースと古本募金の取り組みグリーン購入の推進学内シェアサイクル COGOO の活用古本市と古着市の同時開催でリユース促進と支援活動を両立※グリーン購入法:国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律図書リユースの会場ショップ大和屋の商品棚駐輪ポートの様子古本市の様子編集担当:早川佳那(工学部2年)、蛭田愛海(法政経学部3年) 附属図書館では、すでに図書館で所蔵している、内容的に古くなっている、などの理由で廃棄する予定の図書を、除籍手続きを経たうえで、廃棄前に再利用する学内の教職員・学生対象の無償譲渡会を開催しています。2024 年度は7月と1月の年2回開催しました。この取り組みは 2006 年から実施しており、平均すると約 3,300 冊の図書が1回の譲渡会の対象になり、そのうち6割程度が引き取られています。残った図書の一部は千葉大学基金(古本募金)に寄附しています。古本募金とは、在学生・卒業生・教職員などから古本・DVD・CD を寄付していただき、その売却利益で千葉大生を支援する取り組みです。 千葉大学では、グリーン購入法 に基づき「環境物品等の調達の推進を図るための方針」を、毎年度公表しています。オフィス用品やサービス 275 品目を特定調達物品として定め、調達目標を 100%に設定して管理しています。千葉大学創立当初から営業する学内文具店「ショップ大和屋」では、林功店長が「現在取り扱う商品のほとんどがグリーン購入適合製品」と語るように、店頭やカタログに並ぶ商品は環境配慮型が標準となっています。店内ではグリーン購入適合製品の利用促進を掲示で周知し、大学全体で環境配慮型調達を推進しています。 西千葉キャンパスでは、放置自転車や駐輪による緊急車両や歩行者の通行妨害を防ぐため、構内移動専用の自転車の持ち込みを禁止しています。その代替手段として、2013 年から構内限定のシェアサイクル「COGOO(コグー)」を導入しました。現在は株式会社エントリーが運営し、スマホアプリを通じて 60 分無料で利用できる仕組みを提供しています。キャンパス内に 10 か所の駐輪ポートを設置し、60 台運用しています。学生・教職員約 2,500 名が登録し、毎月5,000 回以上利用されています。2022 年からは中古自転車を再利用して活用しています。 環境 ISO 学生委員会では、廃棄物削減とリユース意識の向上を目的に、学生や教職員から不要になった本を回収し、販売する古本市を毎年開催しています。2024 年度は6月に本の回収イベントを行い、研究室からの提供分も含めて573 冊を集めました。10 月1日から3日間にわたり古本市を開催し、66 冊を販売、売上 23,600 円は全額、日本赤十字社の「令和6年能登半島地震災害義援金」に寄付しました。 さらに今回は「千葉大学 × 京葉銀行 eco プロジェクト」(詳細 p.29)の一環として、古着市も同時開催。約 200 着を 100 円均一で販売し、79 着が売れました。売上金は国際 NGO プラン・インターナショナルに寄付し、途上国の子ども支援に役立てられました。19
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