環境的側面によるサステナブルな取り組み 環境 ISO 学生委員会では、松戸キャンパスの景観美化と老朽化したベンチの使用抑制を目的に、緑風会館前のプランターの管理を継続しています。2020 年度には地元の園芸店の協力で「花の育て方講座」を実施し、以降年2回の植え替えを行っています。2024 年度は、涼しさを演出する色合いの花苗を選定し、イベリスとラミュームを植栽しました。キャンパスの緑化を通じて持続可能な空間づくりに貢献しています。 環境 ISO 学生委員会は、敬愛大学のボランティアサークルちばくりん敬愛支部と共同でコミュニティガーデン「ちーあいふれあいの庭」を運営しています。毎年春と秋の2回、千葉市の「花いっぱい市民活動」の花苗給付の助成を受けて、地域の方々と一緒に花植えイベントを実施しています。毎年多くの方に参加していただき、学生と地域の方々の交流の場にもなっています。 環境 ISO 学生委員会は、NPO 法人 Drops 主催の花壇整備活動に参加し、西千葉キャンパスの正門前の学園通りにある花壇の整備活動を、毎月第3土曜日に行っています。花壇には、夏に美しい紫色の花を咲かせる南アフリカ原産のユリ科植物「アガパンサス」が植えられており、地域の景観美化に貢献しています。活動当日は、学園通り付近にある「みどりまちくらしの案内所」を拠点に、地域住民と一緒に雑草取りや落ち葉・ゴミ拾い、苗の植え替えや肥料の追加などを行い、作業を通じて地域との交流を深めています。 西千葉キャンパス正門前の学園通りでは、地域住民が街路樹帯のアガパンサスを手入れし、まちの景観向上に取り組んでいます。ベンチや「まちいす」を設置して歩行者の快適性を高める社会実験「みんなのみちばたプロジェクト」の一環として、2023 年度には住民主体で野菜を育てる「西千葉アーバンファーミング」が始まりました。野菜づくりの楽しさを都市部で味わえるだけでなく、地産地消の推進、フードロス削減、CO₂削減、環境保全、地域コミュニティの活性化、都市と農村の交流促進など、多面的な効果が期待されています。十数名の参加者が交代で日常管理を行い、2 か月に 1 回程度、収穫や土の入れ替え、苗・種植え、収穫物を使った料理会などのイベントを開催しています。子ども連れから高齢者まで幅広い世代が集い、交流の場となっている点も大きな特徴です。2024 年 11月に実施した地域住民アンケートでは、歩道の両側で野菜を育てる活動について「良いと思う」「とても良いと思う」と回答した割合が 82%に達しました。これらの結果は、都市の歩道空間を活用したアーバンファーミングが、コミュニティ形成とまちの魅力向上に寄与していることを示しています。コラム 「農」を媒介としたコミュニティ拠点づくり公有地と私有地を跨ぐ歩道沿いに設置された西千葉アーバンファーミングを事例として工学研究院 松浦健治郎 准教授22松戸キャンパスの景観向上に向けたプランター管理の取り組みコミュニティガーデン「ちーあいふれあいの庭」の運営地域の街路樹のアガパンサス整備に協力ちーあいふれあいの庭11 月に開かれた収穫祭の様子詳細はこちら編集担当:有村奈々花(法政経学部2年)、髙須駿一(理学部2年)プランターの様子整備活動の様子
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