千葉大学サステナビリティレポート2025
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社会的側面によるサステナブルな取り組みダイバーシティ等の推進の取り組み障がい者雇用の取り組み多文化共生と国際理解教育の推進詳細はこちら詳細はこちら映画上映会ポスター清掃業務の様子教員研修の様子千葉大学ではダイバーシティ推進やサステナビリティに関する社会的な側面の推進に向けた活動をしています。※ DEIB…Diversity, Equity,Inclusion and Belonging      (多様性、公正性、包摂性、帰属感) 千葉大学ダイバーシティ推進部門では、教職員・学生の仕事や研究と家庭生活の両立を支援するため、看護学教員による不妊治療・妊娠・育児などに関する総合相談、女性専用休憩室の設置、関連図書の貸出、病児ケア勉強会の開催、ベビーシッター利用補助、研究支援要員の配置など、様々な取り組みを行っています。また、理工農学系分野での女性教員採用の促進により、2007 年度に16%だった女性教員比率は 2025 年には 24.6%にまで向上し、事務職員の女性比率も 27%から 52.7%に増加しました。なお、全労働者に占める女性の割合は 57.2%、管理職に占める割合は 21.4%です。2024 年度には、千葉大学 DEIB※(C-DEIB)推進宣言及び基本方針を制定し(詳細 p.6)、千葉大学マスコットの C-DEIB バージョンを活用した啓発活動を、創立 75 周年記念式典などで展開しました。さらに、性の多様性への理解促進を目的とした C-DEIB 映画上映会を開催するなど、多様性と包摂性のある学内環境づくりを進めています。 千葉大学では、障がい者の方々にキャンパスの清掃業務を担っていただく教育環境整備グループを設置し、学内の主要道路の落ち葉やごみの清掃などを行っています。スタッフは様々な障がいを抱えていますが、キャンパスの清掃業務にやりがいを感じており、障がいによる差異はあっても、清掃業者に依頼した場合と同じ水準の結果を残すことを就業ポリシーとして掲げています。また、障がいのある方が同じキャンパスで当たり前に働いていることは、学生や教職員の意識改革にもつながり、共に働く社会づくりの一助になると考えています。 近年のグローバル化の進展に伴い、学校や地域社会における多文化共生が当たり前となる中、千葉県内では日本語指導が必要な外国人児童生徒が 2,000 人を超えると言われています。千葉大学インターカルチュラル・スタディセンターでは、千葉県域の公立学校教員や外国人児童生徒指導協力員を対象に、異文化理解や多様性への対応、子どもの思考と言語習得などをテーマとした研修を実施し、地域の教育現場を支援しています。また、多様な言語や文化的背景を持つ人々が共に学ぶ千葉大学では、地域社会と連携した国際理解教育にも力を入れています。2024 年度は、延べ 45 名の留学生を県内の中学校や高校へ派遣し、1,613 名の生徒と交流を行いました。地域の生徒たちが多文化に触れ、異文化適応力を育む機会を提供することで、持続可能な多文化共生社会の実現を目指しています。24大学による社会的な取り組み

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