千葉大学サステナビリティレポート2025
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※※社会的側面によるサステナブルな取り組み 千葉大学は、千葉市との包括連携協定に基づき、2025 年1月1日に千葉大学医学部機能別団員チーム「千葉市消防団 CUMST」を発足しました。医学部救急サークル C−TAT の学生 10 名と災害治療学研究所の教員1名で構成されるこのチームは、大地震などの大規模災害発生時に、医療分野での専門的な知識と技術を活かして応急救護活動や避難所等における健康管理を行うことを任務としています。医学部生が主体となる大規模災害団員チームは国内でも先駆的な取り組みであり、地域防災力のさらなる向上が期待されます。 千葉大学は、墨田区との共同事業の一環として、2024 年8月から 2025 年1月にかけて社会人向け講座「すみだ・千葉大学 dri デザインスクール」を開講しました。この講座は、墨田区に在住又は在勤の社会人を対象としており、全 12回の講義・実習により、地域の課題や資源の発見を通じてデザインの方法論を修得し、その知識をもとにした様々な場での地域貢献活動等の実施や参加と、それによる地域活性化を目指しています。千葉大学のデザイン領域の複数の専任教員からデザインの素養を涵養するための講義を行い、小グループで区内の「課題発見」や「資源発見」を通して、「課題解決」や「資源活用」などの提案を行いました。 総合安全衛生管理機構では、若い世代に対して健康教育・健康相談等を行うことで健康づくりを応援することを目的に、千葉市稲毛区保健福祉センター健康課・食育推進員、千葉大学生活協同組合と協同で、2024 年 12 月 6 日に学生向けの「健康応援イベント」を開催しました。当日は約 200 名の学生が参加し、肺年齢測定や血管機能検査、塩分クイズ・朝ごはんチェック、おすすめレシピの配布、握力測定チャレンジ、抽選会コーナーといった参加型の企画を通して、楽しみながら健康を学ぶことができました。2024 年9月 22 日に開催された「第 10 回全国医学生 BLS 選手権大会」にて、千葉大学医学部救急サークル「C−TAT」が総合部門で準優勝を果たしました。この大会は日本救急医学会学生・研修医部会が主催する、心肺蘇生法(CPR)を含む一次救命処置(BLS)の技術と知識を競う大会で、今回は全国から過去最多となる 47 大学、237 名の学生が参加しました。手技の習得および現場における実践的なコミュニケーション能力を養う貴重な機会となりました。コラム 医学部生が全国医学生 BLS 選手権大会で総合準優勝地域防災力強化に向けた「千葉市消防団 CUMST 」発足社会人向け講座「すみだ・千葉大学 dri デザインスクール」を開講健康について楽しく学べる!「健康応援イベント」を開催千葉市役所で行われた発足式・入団式の様子初回講義参加者による集合写真健康応援イベントの様子出場した学生たちと指導教員編集担当:蛭田愛海(法政経学部3年)※ CUMST(カムスト):Chiba University Medical Support Team※ dri:デザイン・リサーチ・インスティテュート25

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