パートナーシップによるサステナブルな取り組み千葉大学とのかかわりSDGsへの取り組み 千葉大学生協 柴崎智彦 専務理事 アエレカフェ 株式会社イズミ・コンストラクション 武田恵 執行役員 管理部長店内の様子建築施工を担当した工学・情報学系講義棟ミールプランのパンフレット千葉大学では構内に事業所を持つ事業者と一緒になって環境に取り組んでいます。また、業務を委託する関連事業者にも契約の際に環境配慮を要請しています。一部の事業者に環境 ISO 学生委員会がインタビューしました。構内事業者構内事業者関連事業者編集担当:前橋美佑(国際教養学部3年)、松井惺大(法政経学部2年)、名取美歩(工学部2年) ライフセンターでは、グリーン購入法に準じた製品のほか、家具端材や海洋プラスチックごみを再利用したエコな文房具を取り扱っています。また、環境 ISO 学生委員会と連携して、精米時に砕けた米を活用した完全植物由来の「米ストロー」を1本5円で販売し、環境への意識向上を図っています。さらに、レジ袋の利用を減らす「レジぶー基金」によって集められた資金は、学生委員会が行う環境啓発活動に充てられています(詳細 p.18)。2025 年からは、学生の食生活を支えるための「ミールプラン(年間定期食券)」を導入しました。欠食防止だけでなく、食数の見通しが立つことで食品ロス削減にもつながり、持続可能な社会を目指す取り組みの一環となっています。 アエレカフェでは、環境保全の観点から、テイクアウト容器に燃やせるバイオプラスチックを採用し、店内での節電にも取り組んでいます。さらに、「千産千消(千葉でつくられたものを千葉で消費する)」の考え方のもと、千葉大学で生産した食材や、地域農家から仕入れた卵やお米を使用しています。店内に緑を多く取り入れるなど、設立当初からできることを積み重ね、地域に根ざした店舗運営を行ってきました。地域の方も利用できるというのも一つのコンセプトではありますが、現在、地域住民の利用は一部にとどまっています。今後は学外での出店などを通じて、地域とのつながりをより一層深めていく予定です。 当社は大学や防衛省、特許庁などの公共工事を中核とする総合建設業です。2013 年に千葉大学亥鼻地区の総合研究棟の改修工事を皮切りに、西千葉地区の附属図書館の増築、緑のテラスなどに続き、近年は工学・情報学系講義棟の新築、工学部 10 号棟の改修などを担当しました(詳細 p.5、p.21)。 「できることを当たり前に取り組む姿勢」を大切にしており、若手社員の育成や資格取得支援、OJT(職場内で実務を通じて行われる教育訓練)など通じた技術者教育は、SDGs 目標4「質の高い教育をみんなに」にもつながっています。また、ISO14001 に基づく環境マネジメントシステムを運用し、CO₂排出抑制のための業務効率化による仮設照明や空調の使用時間の削減、ペーパーレス化、廃材の分別や再利用可能な資材の適切な管理にも積極的に取り組んでいます。協力会社とも連携し、環境配慮の意識を現場全体で共有することを大切に、現場ごとに環境目標を設定し、達成状況を定期的に確認しています。今後も、施工現場からできるサステナビリティの実践を一歩ずつ継続し、建設業として社会的責任を果たしていきます。28大学を支える事業者の取り組み
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