千葉大学サステナビリティレポート2025
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パートナーシップによるサステナブルな取り組み編集担当:宮前良亮(法政経学部3年)、古賀貫太(法政経学部3年) 公益財団法人環境生活文化機構が主催し、佐川急便株式会社が共催するプロジェクトに 2016 年度から参加しています。月1回、里山の整備・保全活動のお手伝いをしながら、森に生息する動植物の観察も行っています。2018 年法政経学部卒業 江戸川区役所区民課勤務築尾優実さん 川崎汽船株式会社と里山協定を結び、2012 年から“K” LINE の森を整備してきました。多くの人に里山や海岸の環境の重要性について知ってもらえるような機会を作ることを目標に、2024 年度は幕張の海岸清掃活動と群馬県の森林の植樹活動を行いました。 環境 ISO 学生委員会は、学内の EMS 運用で培った知識や経験を地域に還元するため、2009 年に NPO 法人格を取得しました。大学組織としての位置づけとは別に NPO 法人としても、地域と連携した活動を積極的に行っています。NPO の理事長も役員もすべて学生によって構成されているのが特徴です。NPO 法人として4つの事業を行っています。 小学校・学童クラブへの出張授業やショッピングモール等のイベントで子どもを対象にSDGs をテーマとしたワークショップを開催しています。2024年度は JR 千葉駅 × ペリエ千葉「ちばえきつながるプロジェクト」が主催する、「きっぷの芯で学ぶ!夏休みサステナブルワークショップ」に参画し、きっぷの芯のアップサイクル体験やごみ分別を学べるゲームなどを実施しました。高尾 100 年の森プロジェクトれる第三者意見の執筆を行っています。2024 年度は国立大学法人秋田大学と株式会社 TOA シブルの環境報告書の第三者意見を執筆したほか、量子科学技術研究開発機構(QST)の環境報告書の意見交換会に参加し、SDGs の講習会の講師を担当しました。ています。2024 年度は2社に対して、必要資料の作成アドバイスや会社訪問、オンラインによるコンサルティングを、行いました。 大学時代は環境 ISO 学生委員会で副委員長を務め、エネルギー班や堆肥化班、NPO のエコ教室の活動に取り組みました。中学生向けの教材づくりでは、分かりやすい資料を作ろうと穴埋め式にしたり、名称を親しみやすく変える提案もしました。2年生のときは班長として行政の方と多く関わり、「地元の市役所で働きたい」という思いが一層強まりました。現在は区役所で戸籍関係の窓口業務を担当しています。学生時代に学んだメールのやり取りや打ち合わせ、イベント準備で培った対応力は、今の仕事にも活きています。特に「どうすれば相手に伝わるか、興味を持ってもらえるか」を意識するようになりました。公務員の仕事は成果が数字で見えにくい分、「区民のために働く」という思いが支えです。感謝の言葉をもらえる瞬間には大きなやりがいを感じます。人前で話すのが苦手だった私も、仲間と活動する中で自然と対人スキルが磨かれました。大学時代に得たコミュニケーション力やリーダーシップは、今も大きな財産です。どの部署でも必要なのは協調性と、周りのやる気を引き出す力。これからもその思いを大切に、地域のために働き続けたいです。エコ教室事業植樹里山保全事業植樹里山保全事業環境活動推進事業 千葉大学の環境マネジメントシステム (EMS) を運用してきた経験や知識を活かし、他大学や企業の環境報告書に掲載さコンサルティング事業 企業に対し、環境省の策定した EMS のガイドライン「エコアクション 21」の認証取得のためのコンサルティングを行っコラム 卒業生からのメッセージ32NPO 法人としての取り組み活動の様子出張授業の様子活動の様子“K” LINE の森・海岸清掃活動

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