おわりに千葉大学の環境マネジメントシステムや取り組みについて千葉大学サステナビリティレポート 2025 の原案についてサステナビリティレポートの第三者レビューとして、2025 年 8 月 29 日(金)に「外部の方々との意見交換会」を開催しました。藤代 写真やグラフが多くて見やすい印象ですが、もっと増やすとさらに読みやすくなると思います。小林 高校生では興味がある人は最後まで読むかもしれないですが、そうでない人は読み疲れてしまうと思います。興味が薄い読者向けに「1 ページで要点が伝わるページ」があると良いと思います。松本 取り組みを一枚の図に落とし込んだポンチ絵があると忙しい人にも理解してもらいやすいと思います。また、PDF 版の目次にしおり機能を付けたり、下線を引いて強調したり、図表にキャプションや考察を入れたりする工夫や、フォントや色使いで視認性やアクセシビリティへの配慮があると望ましいです。今後は、環境変動の要因を考慮したうえで目標の達成度を評価したり、ベンチマーク大学を導入したりするなどさらなる発展に期待しています。高橋 PDCA サイクルに沿って取り組み状況が伝わる工夫や、このレポートの軸である「環境・エネルギー方針」と大学全体のビジョンや憲章とのつながりを明確にすると良いと思います。平石 レポートとしては取り組み内容のパフォーマンスと課題に加え、課題への対応意欲のコメントもあるとさらに訴求力が高まると思います。副題の「大地に根を張り、千の葉を未来へ」が秀逸でしたので、この副題を受けた企画があるとよいと思いました。年次性と継続性を両立させる工夫として、今年の目玉を強調したり、年次のハイライトをまとめたページを設けるなど、進□感を出す工夫があるとさらに良いと思います。ますますのレベルアップを期待しています。編集長コメント レポートに関してたくさんの具体的なアドバイスをありがとうございました。今年度対応できるものは対応し、活動の結果と課題への言及やポンチ絵の作成などは来年度のレポートで実現させたいと思います。また、活動の内容や広報へのご指摘も真□に受け止め、今後の取り組みの参考とさせていただきます。 参加者は、株式会社ブレーンセンター 代表取締役社長 平石隆生様、千葉県環境生活部環境政策課 主幹 高橋崇暢様、千葉大学教育学部附属小学校 PTA 会長 松本暢平様、千葉県立千葉女子高等学校 2 年生の藤代友萌様と小林萌七様でした。藤代 キャンパスの緑の多さを実感し、自然共生する持続可能なキャンパスが実現されていると感じました。私の高校も古着循環プロジェクトを実施しています。地域の高校生と大学生が連携する取り組みがあるとよいと思いました。小林 附属学校での活動のように小さい頃からの当たり前は大きくなっても継続できるので良い取り組みだと思いました。学生企画のイベントをもっと広く宣伝して、多くの地域の人を巻き込んでほしいと思います。松本 学生委員会の多方面での活動展開に驚き、魅力と発展性を感じました。学生の皆さんが自信を持って活動する姿は、附属学校の子どもたちや地域にも良い影響を与えます。レポートが活動紹介に留まってしまっているので、活動の社会的インパクトや課題にも言及されるとよいと思います。高橋 EMS の国際認証取得と学生主体の運用体制は優れた仕組みで、こうした実践の場により次世代の人材育成につながることは環境行政に関わる立場として心強いです。今後はプラスチックごみ削減や食品ロス削減など最新の社会の関心事にアンテナを張り、活動がアップデートされるとよいと思います。また、取り組みを世界にも発信してほしいと思うとともに、環境に関心の薄い学生も巻き込んで活動することで裾野が広がっていくことにも期待しています。平石 こうしたレポートづくりを職業としている立場から見てもレベルが高いと感じました。特に大学の EMS と実務教育を融合させた「千葉大学方式」は非常にユニークで実効性があります。学長メッセージにある “日本における多くの社会課題に対し、学生自身が問題を認識し、学び、課題解決のために行動する姿勢、企業や自治体と連携して、活動の成果を社会に還元する” は、大学のサステイナビリティ活動の根幹の一つではないかと感じます。総合大学として、日本や地域の様々な課題解決に向き合っていることを強調したうえで、1つか2つのテーマに特化して取り組みをわかりやすく編集して訴求し、さらに、学生の学びについてまで描けると非常に魅力的だと思いました。40外部の方々との意見交換会
元のページ ../index.html#42