はじめに編集担当 : 蛭田愛海(法政経学部3年) 千葉大学は、2024 年9月 24 日、さらなる多様性(Diversity)・公正性(Equity)・包摂性(Inclusion)を推進し、帰属感(Belonging)を感じられる大学コミュニティを育んでいくことが重要であるとの認識に立ち、ダイバーシティ推進部門ならびに学内関係者とともに、千葉大学 DEIB(C-DEIB)推進宣言及び基本方針を策定しました。策定過程においては、学内の学生および教職員の皆様から意見を募り、意見が反映されるよう努めました。千葉大学は、本来違いを持つすべての構成員が尊重され、その個性と能力が十分に発揮でき、千葉大学に所属していてよかったと思える学修、教育、研究、就業環境の実現に取り組んでまいります。 千葉大学は、「つねに、より高きものをめざして」を理念にかかげ、世界を先導する創造的な教育・研究活動を通しての社会貢献を使命とし、生命のいっそうの輝きをめざす未来志向型大学として、たゆみない挑戦を続けています。 そのためには、千葉大学に関係するすべての人の人権が尊重され、差別されることなく、その個性と能力を十分に発揮し、安心して所属できる大学コミュニティの形成と発展が不可欠です。 千葉大学は、多様性(Diversity)・公正性(Equity)・包摂性(Inclusion)・帰属感(Belonging)の視点に立った実践をより一層推進していくとともに、この取り組みを社会にも広げるため、ここに千葉大学 DEIB の推進を宣言します。 千葉大学災害治療学研究所と館山市は 2024 年8月 30 日に締結した防災に係る連携と協力に関する協定に基づき、9月 28 日に「大規模地震時医療活動訓練 in 館山」を実施しました。本訓練では、首都直下地震を想定し、国内で初めてとなる電力自給型の衛星通信機能付き「運べる診療室」(コンテナ型とトレーラーハウス型)の実証訓練を行いました。 太陽光・風力発電機能を備えた「運べる診療室」は、電力や通信が途絶した状況でも診療活動が可能で、本訓練により2タイプ(静止衛星とスターリンク)の衛星回線を通じて EMIS(広域災害救急医療情報システム)にアクセスし、マイナンバーカードを使って傷病者の処方薬を確認するとともに、千葉大病院の専門医が衛星通信の映像で診療・治療指示を行える仕組みの有効性を検証しました。「運べる診療室」は平常時にはオンライン会議が可能なワーケーションオフィスとして活用することもでき、災害時には初動医療体制の拠点として機能することが期待されます。なお、本訓練の実施により、千葉大学災害治療学研究所と館山市ほか 14 団体が「防災 × 減災サステナブル大賞 2025」で特別賞を受賞しました。千葉大学 DEIB(C-DEIB)推進宣言「千葉大学 DEIB(C-DEIB)推進宣言及び基本方針」を制定「運べる診療室」による災害医療活動訓練を実施ディーブシーディーブ6千葉大学マスコット C-DEIB ver. (2024 年度 )DEIB(C-DEIB)基本方針はこちら診療トレーラーハウスでの診療の様子運べる診療室( 手前 : コンテナ型、奥 : トレーラーハウス型 )TOPICS 社会
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