○千葉大学医学部附属病院ER運営要項
(令和3年7月1日)
(趣旨)
第1条
この要項は,千葉大学医学部附属病院救命救急センターにおける救急外来(以下「ER」という。)の管理運営に関し必要な事項を定める。
(基本的運営方針)
第2条
この要項は,千葉大学医学部附属病院が,最も高度な医療を提供できる医学部附属病院として,地域救急医療システムにおいてその役割を果たすこと,すなわち,地域の基幹的医療機関及び三次救急医療施設として救命救急センターのERにおいて重症救急患者を受け入れるとともに,要請を受けた場合は一次,二次救急患者も受け入れ24時間救急医療を提供することを目的とする。
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ER責任者は救急科科長とする。
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ER救命集中治療室(EICU),集中治療室(ICU),救急科一般病床を救急医療部門として位置づけ,その運営には救急科医師があたる。
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救急科医師は,主に三次救急患者すなわち,院外心肺停止,多発外傷,熱傷,急性薬物中毒,ショック,重症感染症,急性腹症,脳血管障害,急性冠症候群等,外科系・内科系を問わず救命処置や緊急手術を必要とする重症救急患者の初期診療とそれに引き続く重症患者管理(クリティカル・ケア)を担当し,必要に応じて各診療科医師と協力するものとする。
(夜間休日の対応)
第3条
夜間休日の初診の一次,二次救急患者の診療は,救急科医師が担当するが,必要に応じて各診療科医師と協力して行うものとする。
なお,この際にERの専任の看護師は緊急度を見定めるために別途定める観察・確認項目をチェックしてトリアージを行い,緊急度が高い場合には救急科医師が優先して診療を開始する。
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夜間休日の各診療科の再来患者(かかりつけ患者)は,原則として各診療科担当医が対応する。
各診療科で対応できない場合は,必要に応じて救急科医師が協力して行うものとする。
(METコール)
第4条
MET(Medical emergency team)コールがあった場合,担当救急科医師と担当看護師は緊急事態に迅速に対応する。
(管理運営)
第5条
ERの管理・運営に関わる事項及び病院の救急体制と管理運営にかかわる事項は,運営委員会及び実務者委員会において協議する。
また,危機管理に関しては災害委員会及びリスクマネジメント会議で協議する。
(救急医療教育)
第6条
ERは,医学部学生,初期臨床研修医,新人看護師,救急隊員,救急救命士,臨床医工学技師等のコメディカルの教育・研修に協力し,その場を提供する。
また,院内の救急医療教育に積極的に関与する。
(災害支援)
第7条
ERは,災害時に救急科医師が中心となって災害拠点病院としてその場を提供する。
また,他地域への災害支援においても救急科医師,DMATが中心となって協力する。
(職務役割)
第8条
ER責任者は,職務の役割分担として,書類作成,ベッドメイキング,静脈注射等について,医師,医療関係職,事務職員等の役割分担を事前に計画し,関係職員に周知する。
附 則
この要項は,令和3年7月1日から施行する。
別紙