国立大学法人千葉大学のリサーチ・アドミニストレーターに関する規程

○国立大学法人千葉大学のリサーチ・アドミニストレーターに関する規程

(令和6年4月1日)

第1条　この規程は，国立大学法人千葉大学におけるリサーチ・アドミニストレーター（以下「URA」という。）の定義，採用等に関し，必要な事項を定めるものとする。

第2条　この規程において「URA」とは，以下の各号の業務に従事する者をいう。

一　学術研究に関する政策情報等の調査分析及び研究戦略策定その他の研究戦略推進支援に係る業務

二　外部資金に係る研究プロジェクトの企画立案支援，情報の収集及び提供，申請資料作成支援その他のプレアワードに係る業務

三　研究プロジェクトの実施のための対外折衝，進捗・予算管理，当該プロジェクトの事業評価及び事業報告に係る支援その他のポストアワードに係る業務

四　企業との共同研究・受託研究等の支援，知的財産の取得・活用等の戦略推進支援，スタートアップ創出・育成支援，研究・産学連携に係る法的業務

五　研究内容及び成果に係る広報，研究者の研究環境整備に係る企画及び立案，教育研究拠点の設立及び運営に係る業務

六　その他上記記載の業務に関連する業務

2　この規程において「部局等」とは，各学部，各研究科，各学府，各研究院，附属図書館，医学部附属病院及び各共同利用教育研究施設その他これらに相当する組織をいう。

第3条　学術研究・イノベーション推進機構（以下「IMO」という。）に所属するURAの採用及び契約の更新（以下「採用等」という。）は，学術研究・イノベーション戦略企画本部会議（以下「本部会議」という。）において候補者を選考し，IMO機構長が学長へ推薦する。

2　IMOに所属するURAは，学長が任命する。

3　IMOに所属するURAを採用する場合は，原則として，候補者を公募する。

4　IMOに所属するURAとして教員の採用等を行う場合は，前3項の規定によらず，国立大学法人千葉大学学術研究・イノベーション推進機構教員審査等に関する内規に基づくこととする。

5　IMO以外の部局等がURAの採用等を行う場合は，当該部局等が選考し，IMO機構長へ選考結果を報告する。

6　IMO以外の部局等において，教職員がURAとなる場合及び教職員の過半の業務が第2条第1項に定めるURAの業務に該当する場合は，当該教職員の氏名及び担当業務等をIMO機構長へ報告する。

第4条　IMOは，全学の学術研究・イノベーションの推進に向け，IMOに所属するURA及び前条第5項及び第6項のURA等の育成・能力向上及びキャリアパス構築に取り組む。

第5条　IMOに所属するURAは，原則として，国立大学法人千葉大学特定雇用職員就業規則第2条第1項第4号に定める高度特定専門員又は国立大学法人千葉大学無期転換特定雇用職員就業規則第2条第1項第3号に定める無期転換高度特定専門員として採用する。

第6条　IMOに所属するURAの職階及び適用基準は，次表のとおりとする。

職　階	適用基準
総括URA	URAの業務内容に係る極めて高度な専門的知識及び優れた業務経験を有し，それをもって業務を遂行するとともに，機構長を補佐しつつIMO全体のマネジメントに貢献し，部等を率いて確実に業務を遂行できる者
上席URA	担当する業務内容に係る特に高度な専門的知識及び業務経験を有し，総括URAと連携して業務を確実に遂行するとともに，URAの業務の企画及びマネジメントの資質を有し，チーム等を率いて確実に業務を遂行できる者又は卓越した専門的知識等を活用して確実に専門的業務を遂行できる者
主任URA	担当する業務内容に係る高度な専門的知識及び業務経験を有し，上位職と連携して，確実に業務を遂行することができる者
URA	担当する業務内容に係る専門的知識又は業務経験を有し，上位職の指導又は助言を受け，業務を遂行することができる者

2　IMOに所属するURAの給与決定区分については，次表のとおり，当該URAの職階に応じて適用するものとする。

職　階	給与決定区分
総括URA	高度特定専門員(教授相当)
上席URA	高度特定専門員(准教授相当)
主任URA	高度特定専門員(講師相当)
URA	高度特定専門員(助教相当)

3　IMO以外の部局等に所属するURAについて，前2項に規定する職階及び適用基準等を適用することができる。

(職階の決定)

第7条　IMOに所属するURAの職階については，本部会議において決定する。

2　前項の職階の決定時期は，採用時及び契約の更新時とする。また，期間の定めのない労働契約に転換したURAの職階の決定時期は，期間の定めのない労働契約に転換した時及び年度当初とする。ただし，IMO機構長が特段の事由があると認める場合は，この限りでない。

3　前2項の規定による職階の決定（採用時を除く。）にあたっては，IMOリサーチ・アドミニストレーター評価実施要項に基づく評価結果を活用するとともに，昇任の判断については複数年の評価結果を参考とする。ただし，本部会議が認める場合は，この限りでない。

4　URAとして採用されたIMOに所属する教員の職位及び昇任については，前3項の規定によらず，国立大学法人千葉大学学術研究・イノベーション推進機構教員審査等に関する内規に基づくこととする。

5　IMOに所属するURAが次の各号の一に該当する場合には，降任することができる。

一　勤務実績がよくない場合

二　心身の故障のため職務の遂行に支障がある場合

三　その他その職階に必要な適格性を欠く場合

6　IMO以外の部局等に所属するURAについては，各部局等が定める方法等により職階を決定することができる。

(称号の使用)

第8条　IMOに所属するURAは，第2条第1項に定める業務を遂行する際に，前条に基づき決定された職階に応じ，次表の称号を使用することができる。

職　階	称　号
総括URA	イノベーション・マネジメント教授
上席URA	イノベーション・マネジメント准教授
主任URA	イノベーション・マネジメント講師
URA	イノベーション・マネジメント研究員

第9条　この規程に定めるもののほか，URAに関し必要な事項は別に定める。

この規程は，令和6年4月1日から施行する。