平成19年度決算検査報告において、会計検査院より、本学の不適切な契約についての指摘を受けたことにつきまして、学生・保護者の皆様を始め、国民の皆様にご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。
今後、このようなことのないよう再発防止の徹底に努めてまいります。
1 経緯
会計検査院による平成19年度決算検査報告において、本学が契約した国庫補助事業について次の指摘がありました。
平成18年8月に契約した「附属病院病棟新営その他工事」の予定価格を積算するにあたり、予定価格の積算に使用する表計算ソフトウェアの操作を誤って転記ミスしたことにより過大積算になったものであり、契約額(1,575,000千円)は、修正後の適正な予定価格(1,565,550千円)に比べて9,450千円過大(割高契約)になっている。
2 原因
予定価格の積算における審査・確認等が十分でなかったことが原因と考えています。
3 対応
(1)過大金額の返還
過大となった金額は会計検査院の是正改善要求のもと、国からの補助金(945千円)は国庫に返納するとともに、国立大学財務・経営センターからの借入金(8,505千円)は当該センターに繰上返済を行いました。
(2)内部チェック体制の改善強化
このようなことが二度と起こらないよう、再発防止策として、予定価格の積算を担当ライン以外の者がチェックを行う体制にするとともに、転記ミス等の誤りを容易にチェックできるよう予定価格算出内訳明細書の様式を改めるなど、内部チェック体制の改善強化を図りました。
(なお、今回の事態を重く受け止め、学長、常勤理事は給与の一部を自主返納しました。)