千葉大学環境ISO学生委員会と工学・情報学系講義棟の取り組み事例が「サステイナブルキャンパス賞2025」でダブル受賞
2025年11月14日
受賞
社会連携
国立大学法人千葉大学は11月8日に開催されたサステイナブルキャンパス推進協議会(CAS-Net JAPAN)2025年次大会において、「第11回サステイナブルキャンパス賞」の学生活動部門の大賞と、建築・設備部門の奨励賞を受賞しました。
学生活動部門「サステイナブルキャンパス賞」(大賞)
受賞者:
千葉大学環境ISO学生委員会
受賞事例:
「楽しむだけで終わらないワークショップ ~学童クラブに対する新たな取り組み~」
審査講評:
小学校での子どもたちへの環境教育は多くの大学で行っているものの、地域とのつながりが深い学童クラブでの環境教育は、大変貴重な事例となる。プログラムは、SDGsを題材とした海洋ゴミやフードロスを題材とする紙芝居講義、古着バッグやペットボトル工作などの体験型ワークと構成されており、子どもたちが楽しみながらリユースや資源循環の重要性を体験できる内容となっている。
2024年度は14校約500名、2025年度は15校約310名が参加し、子どもの学びを通じて家庭や地域に広がっている。企画した学生たちのコミュニケーション力や教育力の向上にもつながり、持続可能な社会づくりに貢献できるWin -Winの好循環を示していて、サステイナブルキャンパス賞に相応しい取り組みである。
建築・設備部門「奨励賞」
受賞者:
国立大学法人 千葉大学/株式会社 佐藤総合計画/丘の上事務所株式会社/株式会社dpランドスケープ/株式会社テクノ工営
受賞事例:
「千葉大学 工学・情報学系講義棟」
審査講評:
1960年代に整備された並行配置の校舎群の間に、新講義棟を挿入して老朽化した校舎を再編する計画である。大学の講義室、ギャラリー、ホール、ラウンジ、通路を立体的・有機的につなぎ、各スペースや部屋・空間の連携を図って建物の魅力を創出している。環境配慮としては、建物屋根に降った雨水の流出経路をデザインするとともに、その雨どいを日射遮蔽ならびに外観デザインに活かしている点が評価できる。建物環境性能としてはZEB Readyを達成しており、国立大学系の施設ながら、完成度の高い建物として仕上げられている。
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環境ISO学生委員会の古賀貫太委員長と蛭田愛海副委員長が登壇
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表彰式の後に行われた受賞事例の紹介プレゼンで、環境ISO学生委員会の発表が特別賞を受賞
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安森亮雄 キャンパス整備企画室 室長、冨田善公 施設環境部 部長、飯塚麻人 株式会社佐藤総合計画 上席主任が登壇