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令和4年度千葉大学大学院修了式・学位記授与式 修了生(修士)答辞

修了生(修士)答辞 日ざしが日ごとに暖かさを増し、桜の花に春を感じられる季節となりました。

本日はお忙しい中、中山学長を始め、先生方、ご来賓のみなさまのご臨席を賜り、このような盛大な式典を催して頂き、修了生一同、心より厚く御礼申し上げます。

私が本学の修士課程に進学した2年前は、新型コロナウイルスが蔓延してから約1年経過した頃でした。依然として収束の見通しが立たない日々の中での、修士課程の生活が始まりました。当初は、何かと制限を強いられることもあり、満足のいくように研究を進めることが難しいこともありました。とりわけ、研究を進める上で、多くの知見を得られる学会は、コロナ渦により対面から軒並みオンライン開催となりました。オンラインならではの良さもありましたが、そこで繰り広げられる議論にどこか熱くなりきれない自分もいました。最近、ようやく対面で学会が開催されるようになり、画面越しではなく多くの人の視線を感じながら発表し、緊張感は10倍、しかし喜びと達成感も10倍でした。次第に元の生活に戻りつつあるこんにちですが、困難な状況にあったことさえもこれからの人生の糧にして、なお一層人生を充実させていきたいと思います。

私が専攻した工学分野は、いわゆるモノづくりなど、人々の暮らしの役に立つ材料・技術などの開発を担う分野です。歴史を振り返れば、産業革命を皮切りとして様々な物質や材料が発明され、それらが発展を重ね私たちの生活をここまで豊かにしてくれました。このような技術と引き換えに、私たちは地球環境に対して大きな負荷を与え続けていることも事実です。環境汚染や気候変動など、さまざまな環境問題がここ数十年で顕在化しつつあります。本学での研究活動を通して習得した専門的な知識や技術を介して人々の生活を豊かにしていく一方で、地球規模の観点では、将来我々の技術は地球環境にどのような影響を与えていくのでしょうか。私は博士後期課程に進学しますが、このすぐには答えの見えない問題も常に頭の片隅に置きつつ、自身のサイエンスを考究していきたいと決心を新たにしています。

また、環境問題のみならず今もなお現在、世界は目まぐるしく変わり続けています。ロシアによるウクライナ侵攻をはじめとする国同士の衝突や、最近ではトルコの大地震のような自然災害など、我々を取り囲む世界は刻々と歴史に残るような出来事が発生しています。この先、いつ何が起こるかわからない状況の中で、私たちは今何ができるのか。将来どのように社会に貢献し、人類の発展に寄与できるのかを真摯に考えながら生きていかなくてはならないと感じています。本学で学んだことを活かし、つねにより高きものをめざして、今後なお一層の研鑽を積んでいく所存です。

最後になりましたが、本日までご指導下さった先生方、学生生活を支えて下さった職員の皆さま、貴重な学問の場を与えてくださったすべての方々、そして私たちの成長を見守ってくれた家族に、この場を借りて感謝申し上げ、答辞とさせていただきます。

令和5年3月24日
専門職学位課程・修士課程修了生代表
融合理工学府 先進理化学専攻 須田 奈月