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平成19年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門) フォトニック結晶分野の先導的開拓と光の基礎的性質の研究

掲載日:2007/06/08

大髙一雄(おおたかかずお)
国立大学法人千葉大学 先進科学研究教育センター 名誉教授

先進科学研究教育センターで永年勤務されてきた大高一雄教授が文部科学大臣表彰を受けられましたので、その業績を改めてご紹介致します。

業績
半導体を中心とする固体を利用した電子制御は、20世に実現され、電子デバイス時代を導いた。これに対しいし、光(可視光)は、その波長が物質を構成する原子間距離の数1000倍であるため、その制御ははるかに困難であり、光制御する新しいアイデアと技術革新が求められてきた。

本研究は、光の波長と同程度のサイズの物質を光の波長程度の周期で規則正しく配列した系(フォトニック結晶)により、光も電子と同じくバンド構造をとりうることを世界に先駆けて明らかにした。さらに、その場合の光が持っている多様な特徴と可能性を、世界に先導的に数多く示した。

本研究により、光の制御につながる多くの機能の理論的な背景が明示され、基礎物理とデバイス開発の両面における、今日の活発な研究状況の基礎ができた。

本成果は、一体化かつ集積化した系で電子と光を同時に制御する電子・光素子を使った次世代のハイテク技術を導くものであり、さらに、レーザー、光回路、センサーの開発等で市民生活、通信、医療、等々の面でも、世界の社会的、経済的な進歩に寄与することが期待される。