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新入生の皆さんへ

掲載日:2014/04/08

 新入生の皆さん、千葉大学入学おめでとうございます。本日、このように多くの皆様と共に、平成26年度千葉大学入学式を挙行できますことを誠に喜ばしく思います。また、新入生のご家族の皆様、本日は誠におめでとうございます。

 この春は、新入生の皆さんには格別のものであり、まさに人生の大きな一歩となることと思います。千葉大学が、皆さんが抱いている夢や希望を実現する「学び舎」となることを願っています。そして、全ての教職員や先輩達は、皆さんの目標達成に協働できることを喜びとし、誇りとしています。

 千葉大学は、明治5年に設立された印旛官員共立学舎や共立病院などを前身としています。昭和24年に学芸学部、医学部、薬学部、工芸学部、園芸学部の5学部からなる新制大学となり、現在では9学部、11研究科を有する大学となっています。そして、海外52の国・地域から約1,000名の留学生を含む15,000名の学生が学んでおり、我が国を代表する大規模総合大学のひとつです。これまでの卒業生・修了生の数は、13万人余を数え、その多くが日本のみならず世界各国で活躍しています。皆さんが、このような歴史と伝統ある千葉大学で学ぶことにより、本学の基本理念とする「つねにより高きものをめざして」、真に広い視野をもって何事にも誠実に取り組む人材となることを心から期待しています。

 世界に目を向けますと、グローバル化の急速な進展により、経済社会の構造が著しく変化してきています。一方で、相変わらず民族紛争、宗教問題ばかりでなく地球規模の環境汚染、新興感染症の危険などの諸課題が存在しています。我が国では、少子化が進み、昨年、65歳以上が人口の25%を超え、人類が経験したことの無い超高齢社会を迎えています。また、国家財政の慢性的な赤字体質、社会保障や経済・外交のあり方、さらに3年前には東日本大震災を経験し、エネルギー政策、災害への備えなど喫緊の課題が山積しています。これらの課題を乗り越えるためには、創造的で活力のある若手人材の育成が急務となっています。特に、グローバル化が加速する世界にあっては、異文化体験とともに豊かな語学力・コミュニケーション能力を身に付けることはもとより、日本の文化を外国語で伝えることができ、国際的に活躍できる創造的な若手人材の育成が強く望まれています。

 千葉大学では、グローバル教育、国際化を強力に推進し、多様な留学プログラムを整備していますので、積極的に利用してください。また、総合大学としての特色を生かした数多くの授業科目を準備して、皆さんが幅広い視野を身に付けることを応援しています。さらに、全国に先駆けてアカデミックリンク・センターを設置して、アクティブに自分から学ぶ環境を整えています。そして、自立した個人として、自主的に学び、自己の存在を世界の中で理解できるようになって欲しいと思います。

 こうした千葉大学での教育を通して、皆さんには将来に向けた夢を描いて欲しいと願っています。入学前には、大学で何を学ぶのかと悩んでいた方も多いと思います。その悩みの原因は、自分が将来やりたいことや、自分が何に向いているのかが分からないからではないでしょうか。これらは、青春時代に共通する悩みでもあり、限りない可能性を内在させていることの証でもあります。千葉大学は、まさに、自分に向いていることや、一生かけてやりたいことを見つけるための「学び」の場だと思ってください。孔子は論語の中で「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」と述べています。皆さん自身の持つ、限りない可能性を大学生活の中から見つけ出し、今考えている以上に人生を楽しむことができるような夢を創り、それを実現させていってください。

 また、千葉大学は、皆さんの「自分磨き」の場でもあります。皆さんには普遍的な価値観を創造し、自己の人格を陶冶してほしいと思います。この人格の陶冶には、知識に加えて、「論理性、自立性、協調性、倫理観、規範意識」などの言葉で表現される「教養」を高めることが必須です。そのためには、文化・芸術に深く触れてみることや、海外に飛び出して異文化から学ぶことをお勧めします。あるいは、これから皆さんが出会う多くの方々の中から、今後の人生の師となる方を見つけることも大切です。人生の師から受ける薫陶は、皆さんの人格形成ばかりでなく、皆さん自身の価値観や将来に大きく影響してきます。これらの体験を通して、皆さん自身を磨き上げてほしいと願っています。

 新入生の皆さん、千葉大学では何事にも失敗を恐れず積極的に「挑戦」してみてください。そして、もし選択に迷ったら「自分にとって困難だと思われる方」を選択してください。たとえ選択が間違っていたとしても、あなたの人生にとって掛け替えのない糧となることでしょう。その困難の先に、皆さんの夢が広がることを確信しています。そして千葉大学は、皆さんの夢の実現に向けて最大限の支援をすることをお約束します。「つねに、より高きものを目指して」、未来の明るい社会をつくり出してゆく皆さんの門出をお祝いして、告辞といたします。

平成26年4月8日
千葉大学長 徳久 剛史