千葉大学医学研究院附属治療学人工知能(AI)研究センター設立記念シンポジウムを開催しました
掲載日:2019/05/17

千葉大学では、平成31年4月27日に「医療とともに進化するAI・数理」と題し、治療学人工知能(AI)研究センターの設立記念シンポジウムを開催しました。
医学分野では近年、画像を中心にAIの導入が急速に進んでいますが、医療、生物学における課題には単純な深層学習では解決できないものも多く、より密接に最新の数理科学・機械学習の研究領域と交流し、適切な手法の導入・改良を進めて行く必要があります。本シンポジウムは、理論系と臨床・基礎系の研究者が互いの領域について情報交換し、次世代の臨床・基礎医学の確立に向けてどのように挑んでいくかのビジョンを共有することを目的に開催しました。
シンポジウム冒頭の挨拶では、徳久剛史千葉大学長、中山俊憲医学研究院長、文部科学省高等教育局国立大学法人支援課長から、本センターが新しい治療学の創成と次世代人材の育成に貢献していくことへの期待が寄せられました。シンポジウム第1部では東北大学材料科学高等研究所の西浦廉政教授、東京大学生産技術研究所の合原一幸教授の特別講演を中心に、日本の数理科学・機械学習を牽引する研究者が最先端の数理科学や今後の展開を紹介し、第2部では千葉大学の臨床・基礎医学の研究者が人工知能(AI)を用いて解決すべき課題を提起しました。第1部と第2部の間には、「医学とAI・数理両方がわかる人材をどのように育成すれば良いか」等をテーマとして、理論系と臨床・基礎系双方の研究者によるパネルディスカッションを開催しました。会場では活発に質疑応答が行われ、AI・数理と医療のマッチングへ前進したとともに、数理科学・医学の研究者のみならず、臨床医や学生など幅広い分野の方々の交流の場となりました。


