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体外受精胚を傷つけずに染色体を評価―出生前診断の精度向上や着床率向上に期待―

掲載日:2022/12/22

 千葉大学発ベンチャー「ゲノムクリニック」代表の曽根原弘樹(千葉大学大学院工学研究院非常勤講師)、千葉大学真菌医学研究センターの生水真紀夫特任教授らの研究グループは、体外受精によって得られた胚の培養液DNAを解析することにより、胚を傷つけることなく、染色体を評価できるとした研究成果を発表しました。
 特に性別を決定する性染色体の判定一致率は約8-9割と高い結果となりました。
 これにより、発生能の低下や長期的影響が懸念される胚生検を行わずに染色体を評価でき、出生前診断の精度向上や着床率向上につながる可能性が期待されます。
 研究グループは、今後、さらに精度を向上させ、臨床への実装を目指します。
 本研究は2022年12月17日(日本時間)にReproductive Medicine and Biologyに掲載されました。

GC20221222.jpg<参考>
 
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 ゲノムクリニックHP