学科・科目の種別等

専門科目生物生産科学科
・・・・・・・・・・・・・・・
授業コード H1150101 科目コード H11501
授業の方法 演習・実技 単位数 4
期別 通期 曜日・時限 火3・火4・火5
授業科目

園芸植物科学専攻実験

Laboratory in Horticultural Science
副題 園芸植物科学研究入門
担当教員 園芸植物科学講座,田代 亨 | 園芸植物科学講座,田代 亨 | 園芸植物科学講座,田代 亨
履修年次/セメスター 3〜4/通年 時間数 180時間 受入人数 30名程度
受講対象 自学部他学科の学生
他学部学生
科目等履修生
教室等 園 生物系実験室(4) | 園 生物系実験室(4) | 園 生物系実験室(4)
概要 前期は全員を対象に各回毎に異なるテーマを設定して実施する。担当は、農場研究室も含めた全教育研究分野の教官があたる。後期は、学生が分属する教育研究分野が決定しているので、分野ごとに分かれて実施する。
目的・目標 園芸植物科学講座における、必要十分な基礎的及び応用的な実験の設計や手法等を理解し、修得するのが本実験の目標である。前半は講座共通の基礎的な項目について実験を行うとともに、各教育研究分野の専攻のためのガイダンスなども行うこととする。後半は各教育研究分野の専攻に応じて、より専門性の高い実験を実施し、4年次の卒業研究に十分対応できる実験手法の概要を修得する。
授業計画・授業内容 1.専攻実験全体のガイダンスを行うとともに、顕微鏡の整備・割り当てを行い、班構成を決定する。さらに、  教育研究分野への分属について30分ほど説明する。
2.パンジー、ペチュニアなど数種花卉の花色素の分析を薄層クロマトグラフィーを用いて分析する。
3.斑入り植物の葉の切片を作成し、斑入りとキメラの関係について形態学的に考察する。
4.培養液の設計法、養液栽培法等について、実際にサラダナ苗を定植し、3週間栽培して調査する。
5.携帯用光合成蒸散測定装置、同化箱を利用し、光合成の測定の原理について解説し、実際に測定を行う。
6.作物の生長解析に関する各種指標について原理や算出の方法等について講義・演習を行う。
7.溶液栽培したサラダナの主要無機成分吸収量について、各種機器を用いて測定し、吸収量等を計算する。
8.作物の生長解析の実際をラッカセイなどを用いて調査し、計算・評価する。
9.収穫期のムギを部位別に分け、収量構成要素を測定し、解析する。
10.土壌の化学性のもつ意義を解説し、実際に園芸作物を栽培した各種土壌の化学性を測定・評価する。
11.果樹の品質と内部成分の意義について解説し、実際に種々な果実を材料に品質を測定・評価する。
12.果樹における植物ホルモンの意義について解説し、ブドウ・リンゴ等各種果実のエチレン発生量を測定する。
13.他の植物ホルモンの測定方法について解説し、果実の発育との関係を調査する。
14.セントポーリアの葉切片を用い、ホルモンを添加したMS培地上に置床培養し、その後の分化状態を観察する。
15.実験の性格上、予定日に材料が入手できない場合や、天候により実験ができない場合の予備日として設定する。ま  た、教育研究分野への分属の調整を行う。
16〜30.受講生は教育研究分野の専攻に応じて、果樹・蔬菜・花卉・作物に分かれて各分野の教員が懇切丁寧に指導する。より専門性の高い実験を行い、卒業研究の開始に十分な実験手法などを理解させる。
キーワード 栽培植物,花色素,養液栽培,光合成,生長解析,植物ホルモン
教科書・参考書 栽培植物分析測定法/作物分析法委員会編.--養賢堂,1980
園芸学実験・実習/大阪府立大学農学部園芸学教室編.--養賢堂,1983
応用植物科学実験/山口裕文[ほか]監.--養賢堂,2000
評価方法・基準 評価方法:レポート(80点)及び実験態度(20点)などを総合的に評価する。
評価基準:講座全体で行う実験では、実験内容の理解度及び観察力をレポートから評価する。研究分野で行う実験では、技術の修得程度及び応用能力、意欲的参加の有無などにより評価する。
関連科目 果樹園芸学汎論、蔬菜園芸学汎論、花卉園芸学汎論、作物学汎論、植物生理学
履修要件 講座関連科目を履修していることが望ましい。
備考 授業担当教員:松井弘之、小原 均、大川克哉、篠原 温、丸尾 達、佐藤 卓、安藤 敏夫、国分 尚、田代 亨、礒田昭弘、野島 博、渡辺 均、塚越 覚、野田勝二
JABEE(生物環境調節カリキュラム)選択