学科・科目の種別等

|
専門科目生物生産科学科
・・・・・・・・・・・・・・・
|
授業コード |
H1310301 |
科目コード |
H13103 |
授業の方法 |
講義 |
単位数 |
2 |
期別 |
前期 |
曜日・時限 |
水2 |
授業科目 |
生物統計学
|
Statistics in Biology |
副題 |
科学的なデータ解析をめざして |
担当教員 |
野島 博 |
履修年次/セメスター |
3〜4 |
時間数 |
30 |
受入人数 |
50 |
受講対象 |
自学部他学科の学生 |
可 |
他学部学生 |
可 |
科目等履修生 |
可 |
教室等 |
園 310講義室 |
概要 |
統計的方法には、主に1.抜き取り検査法、2.実験計画法、3.相関解析と回帰分析の3つがある。これらの基礎的な考え方を説明し、生物学あるいは農学に関する研究において必要とされる基本的な分析方法について解説する。なお、パソコンを利用する。 |
目的・目標 |
目的・目標
この授業の目的は、第1に統計的方法とはどのようなものなのか、そして、どのようなときに用いるのかを理解することである。具体例および演習問題を解きながら、使われた方法の根拠とその理論的背景を理解する。このことによって基礎力とともに応用力(実践力)を養う。第2に、解析方法だけが重要なのではなく、データの取り方自体も大変重要であるということを理解する。つまり、どのように取ったか解らないデータを統計ソフトに入れれば出来るというものではない。したがって、統計解析は決してやさしものではない。しかし、1つ1つ理解していけば統計解析のしくみとその使い方および解釈を正しくマスターでき、研究論文におけるデータ解析はもちろんのこと、企業における製品管理(3シグマとか6シグマ)や市場等の情報解析に応用できる。 |
授業計画・授業内容 |
授業内容
1.実験計画法の概要・・・課題:身近な例で実験計画をたてなさい。
1.1 実験計画法とは
1.2 因子と水準の選び方
1.3 統計的判定の考え方
1.4 Fisherの3原則
1.5 基本設計
1.6 実験配置と統計的判定の概念
2. 2つの処理の比較・・・課題:架空のデータを作りExcelで解析しなさい。
2.1 誤差分散の評価
2.2 データの構造模型
2.3 統計量の分布
2.4 平均値の差の有意性検定
2.5 対比較実験
2.6 実験誤差の適切な選び方
2.7 Excel(マイクロソフト社)での操作
3. 完全無作為化法(1因子実験と多因子実験)・・・課題:架空のデータを作りExcelとSPSS(D棟2Fコンピューター室のコンピューターにインストール済み)で解析しなさい。
3.1 実験配置
3.2 分散分析の考え方
3.3 分散分析の手順
3.4 データの構造模型
3.5 処理平均の多重比較
3.6 繰り返し数の異なる場合
3.7 Excel(マイクロソフト社)での操作
3.8 統計ソフトSPSSでの操作
4.乱塊法(1因子実験と多因子実験)・・・課題:架空のデータを作りExcelとSPSSで解析しなさい。
4.1 実験配置
4.2 分散分析の考え方
4.3 分散分析の手順
4.4 データの構造模型
4.5 処理平均の多重比較
4.6 欠測値のある場合
4.7 Excel(マイクロソフト社)での操作
4.8 統計ソフトSPSSでの操作
5. 分割法・・・課題:架空のデータを作りExcelとSPSSで解析しなさい。
5.1 実験配置
5.2 分散分析
5.3 処理平均の比較
5.4 統計ソフトSPSSでの操作
|
キーワード |
正規分布、分散分析、t検定、F検定、多重比較 |
教科書・参考書 |
教科書;実験計画法 奥野忠一・芳賀敏郎 共著 培風館。
参考書;Excel関数について書かれている本ならどれでも。
統計ソフトSPSSについて書かれているものならどれでも。
統計学の基礎について書かれているものならどれでも。
|
評価方法・基準 |
評価方法
テスト80%、レポート20%
いろいろなパターンにあわせた統計計算が自分で出来るようになり、そして、統計結果の正しい解釈の仕方が身に付いているかをテスト及びレポート(課題)から評価する。
|