学科(専攻)・科目の種別等

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教養展開科目(コアC関連)
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授業コード |
G15C11101 |
科目コード |
G15C111 |
授業の方法 |
講義・実験 |
単位数 |
2 |
期別 |
前期 |
曜日・時限 |
水2 |
授業科目 |
文学A2
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Literature A2 |
副題 |
中国古典詩入門 |
担当教員 |
加藤 敏 |
履修年次/セメスター |
前期 |
時間数 |
30 |
受入人数 |
40 |
受講対象 |
自学部他学科(自研究科他専攻) |
可 |
他学部(他研究科) |
可 |
科目等履修生 |
可 |
教室等 |
F20 |
概要 |
中国古典詩の読み、古典詩の名作を読解する。 |
目的・目標 |
文学作品を読むということは、特に何かのスキルや知識を身につけるなどではかるものではありませんし、そのようなことに寄与するものではありません。普遍教育の目的に掲げられている、幅広く深い教養を育成するようなものではありませんし、総合的な判断力も養いません。また、豊かな人間性といったものも文学作品を読むことで涵養されるようなことはありません。文学を読むということは、こうした何かを目的とするようなことではなく、読むことそれ自体が目的となるものです。したがって、スキルや知識の修得、幅広く深い教養、総合的な判断力、豊かな人間性の涵養を期待している諸君は、より実利的な科目を履修されることをお勧めします。
本講義の学習の目標としては、作品を読んで深く考え、じっくり味わうという手間取ることをする、ということが設定されます。 |
授業計画・授業内容 |
第1回・第2回 魏晋南北朝・唐・宋を中心として中国古典詩の流れを概説します。また、古典詩を読むに際して必要なことがらについて概説し、実際に確認してみます。
第3回・第4回 陶淵明の詩を読み、隠逸に関する思索の位相を見てみます。
第5回・第6回・第7回 杜甫の詩を読み、社会への視点・リアリズムの表現について考えます。
第8回・第9回・第10回 中唐の苦吟派の詩人達の詩を読み解き、表出された心の形に向かいあいます。
第11回・第12回 唐代の女流詩人、薛涛・魚玄機の詩を読みます。
第13回・第14回 宋代を代表する詩人、蘇軾の詩を読み士大夫の文学について考えます。
第15回 テスト
※授業時間外での受講生への課題については、受講された諸君たちの興味関心、レベルにもとづいて適宜課すことにします。あらかじめ受講生のレベルも確認せず課題を設定するような無謀なことはいたしませんから、ご安心ください。
※受講生の質問や意見は、講義の中で積極的に提示してください。念のために毎時間質問用紙を配布し、確認するようにいたします。
※授業は指導者と受講生によって有機的に展開され、構造化されるものです。ここに表記した授業計画はあくまでも予定であって、このような形で指導者によって一方的に講義が進むような授業は大学の授業としては最もつまらないものになるでしょう。受講生諸君の興味関心によって大幅に変更することが可能です。その意味でもしっかりと授業に参加してくださることを願っています。 |
キーワード |
中国古典詩 陶淵明 杜甫 孟郊 賈島 李賀 魚玄機 薛涛 蘇軾 |
教科書・参考書 |
中国古典詩についての参考書は許多です。受講される諸君の興味関心、レベルに応じて、授業のなかで紹介いたします。教科書は指定いたしません。 |
評価方法・基準 |
評価はレポート・試験・出席を勘案しつつ行います。その比率は受講生のレベルに応じて設定いたしますので安心してください。試験に於いてもレポートに於いても、いずれも受講生諸君が、どの程度テキストを読み込めたかということを判断の基準とします。レポートは課題となるテキストを自ら選択する場合が多くなります。テストは私が課題を用意します。
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備考 |
※上記授業予定は15回となっていますが、指導者の体調不良・公務等のために15回を確保できない場合があります。
※多様であるはずの学問に対する価値観が単一化され、現実への対応ばかりが求められる時代に生を得た私たちですが、一緒に豊穣なる中国古典詩の世界に触れることを楽しみにしています。
※学生による授業アンケートは、講義の最終回に近いところで実施する予定です。
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