学科(専攻)・科目の種別等

専門科目 園芸経済学科
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授業コード H13020701 科目コード H130207
授業の方法 講義 単位数 2
期別 前期 曜日・時限 金2
授業科目

フードシステム論

Development of Food System
担当教員 齋藤 修
履修年次/セメスター 2〜4
受講対象 自学部他学科(自研究科他専攻)  
他学部(他研究科)  
科目等履修生  
教室等 園 309講義室
概要 フードシステムの理論をわかりやすく解説し、さらに川下・川中の食品産業と川上の農業との垂直的関係について理解させるために、ケーススタディをとりいれることによって、生産〜消費に至る全体的なシステムを説明する。
目的・目標 フードシステム論の課題と方法について経済学・商業学・経営学の視点から統合化しなが
ら体系的に解説し、市場構造、構成主体の性格と企業行動、構造変動の要因、農業側の再
編戦略についてケーススタディを取り入れて理解を促進させる。経済学的には産業組織論
をベースとして食品産業の構成主体やその関係を解明しながら、企業の戦略まで踏み込ん
だ接近をすることで、農業をとりまくアグリビジネスを体系的に理解することを目標とす
る。
授業計画・授業内容 1  イントロダクション:フードシステム論とは何か、その社会的背景と課題
  2〜3  産業組織論の発展:S-C-Pパラダイム、ハーバード学派VSシカゴ学派、寡占的
     市場構造と企業行動、新産業組織論、効率性と市場支配力
  4〜5  商業的流通システム:日本的流通システムと商業構造、マーケティング理論、
     小売主導型流通システム、 垂直的提携論
  6  経営的システム論:主体間関係論、パワーとパートナーシップ、戦略グルー
     プ、ゲーム理論
 7〜8  フードシステムの構造変化の要因:(イ)消費者の食行動(ロ)技術革新
     (ハ)輸入拡大
  9〜10 フードシステム構成主体の性格と企業行動:(イ)食品メーカー(ロ)技術
     革新(ハ)外食産業(ニ)食品卸
 11〜12 フードシステムの構造変動と農・漁業の役割:(イ)輸入拡大と国内農魚の
     比較優位性の形成(ロ)系列化とパートナーシップ(ハ)世界のフードシス
     テムと国際比較
13〜14 多国籍企業とフードシステム:(イ)東アジアのフードシステム(ロ)多国籍企業の経営戦略
  15  試験 
キーワード フードシステム,産業組織,企業行動,戦略グループ,垂直的統合、多国籍企業、技術革新、安全性
教科書・参考書 参考図書:高橋正郎・斎藤修編「フードシステム学の理論と体系」農林統計協会,2002/高橋正郎編「フードシステム学の世界」農林統計協会,1997/時子山ひろみ「フードシステムの経済分析」日本評論社,1999/斎藤修「フードシステムの革新と企業行動」農林統計協会,1999/土井時久・斎藤修編「フードシステムと農業」農林統計協会、2002/新庄浩二編「産業組織論」有斐閣ブックス,1995/島田克美「企業間システム」日本経済評論社,1998
評価方法・基準 テストの評価60%、レポート30%、討論10%で評価する。
関連科目 食品産業論の基本的授業であり、アグリビジネス経営論、生物資源流通論は応用編である。
備考 経済学は産業組織論とミクロ経済学、経営学は一般経営学、特に経営戦略論、商学では
流通システム論などの基礎知識があれば、授業内容、特に産業の特徴や企業戦略がわか
りやすい。
’94−’97開講「アグリビジネス論」の振り替え科目。