学科(専攻)・科目の種別等

教養展開科目(コアA関連)
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授業コード G15A06501 科目コード G15A065
授業の方法 講義 単位数 2
期別 前期 曜日・時限 金4
授業科目

公共哲学

副題 政治学を中心として
担当教員 一ノ瀬 佳也
履修年次/セメスター 1・2 /前期 時間数 30 受入人数  
教室等 C12
概要 本講義は、1・2年生向けの公共哲学の入門である。現代社会では、社会的連帯や共同性が失われつつあり、様々な形で「公共性」の必要が唱えられるようになっている。「公共性」とはいかなる課題であるのかを、従来の学問分野を横断して包括的に論じていく。
目的・目標 本講義は「公共哲学」の入門編として、「公共性」をめぐる様々な課題を理解しえるような基礎的な知識を教えることを目的としている。特に、「公共性」の概念は、戦前・戦中の「滅私奉公」に対して「活私開公」というような市民の連帯による新しい概念として提起されている。この新しい「公共性」概念がいかなる意義を持つのかを、従来の学問分野の縦割りを超えて、学際的に検討する。
授業計画・授業内容 第一回(4月18日)    ガイダンス
第二回(4月25日)    山脇直司『公共哲学』とは何か
第三回(5月2日)     思想史における「公と私」――東洋と西洋
第四回(5月9日)     政治における「公共性」
第五回(5月16日)    自治から考える「公共性」
第六回(5月23日)    リーダーシップと「公共性」
第七回(5月30日)    中間団体が開く「公共性」
第八回(6月6日)     都市空間と「公共性」
第九回(6月13日)    経済学における「公共性」
第十回(6月20日)    科学技術と「公共性」
第十一回(6月27日)   地球環境と「公共性」
第十二回(7月4日)    公共的宗教
第十三回(7月11日)   世代間倫理と「公共性」
第十四回(7月18日)   「公共哲学」の地平
第十五回(7月25日)   試験
キーワード 公共性、「公と私」概念、自治、環境、思想、倫理、経済、社会、都市
教科書・参考書 山脇直司『公共哲学とは何か』ちくま新書、2004年
山脇直司『グローカル公共哲学――「活私開公」のビジョンのために』東京大学出版会、2008年
『公共哲学(全20巻)』東京大学出版会、2001年ー2006年
評価方法・基準 学期末試験によって成績評価を行なう。
レポートを提出した者には点数(最大20点)を加算する。
関連科目 政治哲学(法経学部のみ)
備考 本講義は、「公共哲学」の入門である。受講生には、法経学部の「公共哲学」の専門講義を受けることをお勧めする。