学科(専攻)・科目の種別等

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専門科目 緑地・環境学科
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授業コード |
H12310401 |
科目コード |
H123104 |
授業の方法 |
講義 |
単位数 |
2 |
期別 |
前期 |
曜日・時限 |
木1 |
授業科目 |
地域フロラ学
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Local Flora Research |
副題 |
地域の自然環境の把握 |
担当教員 |
百原 新 |
履修年次/セメスター |
3〜4 |
時間数 |
22.5 |
受入人数 |
最大30人 |
受講対象 |
自学部他学科(自研究科他専攻) |
可 |
他学部(他研究科) |
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科目等履修生 |
可 |
教室等 |
園 112講義室 |
概要 |
地域の自然環境を把握し,それに基づいて地域の自然の管理や再生,自然史・植物生態学・植物地理学などの研究,環境教育を行う上で必要な,地域のフロラ,植生,植生史とその調査・研究法を,講義室内とキャンパス内フィールドの両方で学習する. |
目的・目標 |
1.フロラ・植生調査に不可欠な植物分類学の基礎(陸上植物の系統進化,分類群の階層性,形態記載)を学習し,図鑑を使って確実に植物の同定ができるようにする.
2.環境と植生の関係をフィールドで認識でき,植物群落を定量的に把握できるようにする.
3.現存フロラ・植生調査結果と,植物化石資料,地質・考古・歴史資料にもとづき,地域のフロラ・植生の形成・発達史を考察できるようにする.
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授業計画・授業内容 |
1.イントロダクション(地域自然環境調査の必要性)
2〜4.植物分類学の基礎(植物図鑑・地域フロラの読み方.植物標本作成法.植物同定法.植物の系統進化・種分化.分類群とその階層性.植物分類体系.植物命名規約.植物形態記載用語.)
5〜7.地域フロラとその調査法(植物地理.絶滅危惧植物.ハーバリウム・ワーク)
8〜11.地域の植生とその調査法(環境と植生.生活形.フェノロジー.植生図,植生調査法)
12〜14.地域の植生史とその調査法(地球環境変化と植生変遷.人と自然の干渉史.ボーリング・露頭調査.植物組織に基づく化石同定法.植物化石分析法.地質,考古,歴史資料の利用法)
15.フィールド調査法(歩き方,危機管理)
10〜15回の授業のうち2回の授業中に各自作成した標本の同定会を行う |
キーワード |
フロラ,植物分類学,植生,群落,植生史,植物化石分析 |
教科書・参考書 |
プリントに基づき行う.原色日本植物図鑑(全5巻,草本T〜V,木本T・U),北村四郎ほか.日本の野生植物(全5巻,草本T〜V,木本T・U),佐竹義輔ほか編,平凡社.フィールド版日本の野生植物(全2巻),佐竹義輔ほか,平凡社.日本の植生,宮脇昭編,学研. |
評価方法・基準 |
1)各自が調査地点を決めて,その場所を中心にフロラを調査し,おし葉標本とそのリストを提出する.押し葉標本は200点,植物名を正確に同定し,その種名(和名,学名),科名,特徴が記載され,系統分類学的に配列されているリストを提出して初めて及第.植生保護学で押し葉標本を提出済みのものは,それに100種類追加したものを提出.標本の状態や同定の難しいカヤツリグサ科・イネ科・シダ植物などの種数が多い場合は点数を加算. |
関連科目 |
緑地生態学,森林立地学,植生保護学,生態学概論,フロラ調査 |
履修要件 |
野外で調査を行う場合は,服装に注意.
JABEE緑地環境学プログラム学習・教育目標との対応:E
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