学科(専攻)・科目の種別等

緑地環境学コース(博士前期)
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授業コード H21233001 科目コード H212330
授業の方法 講義・演習 単位数 1
期別 通期 曜日・時限 集中
授業科目

緑地健康学セミナー2

Seminar for Human Health in Gr
担当教員 塩路 理恵子,難波 克己
履修年次/セメスター 1年次/集中 時間数 15 受入人数  
概要 本講義は、大きく2つのテーマで構成され、一つは、神経症のメカニズムの理解と、その治療法としての園芸作業を取り入れた森田療法に関して学ぶ。
 もう一つは、ワークショップ形式の演習を通じて、健康心理学、コミュニケーション等について学ぶ。
目的・目標 環境健康学領域で扱う園芸療法や環境教育などは、その対象者が人であることから、その対応は慎重に行う必要がある。つまり、植物や植栽に関する知識だけでなく、人との接し方、コミュニケーションの取り方などを理解し、把握した上で実施することが重要である。

<塩路担当分>
本講義では、対象者が健常者の場合および神経症の場合などによる接し方を学び、講義を通じてそれらの技術を身につけることを目的としている。

<難波担当分>
本講義では緑地健康学を広い視点で捉え、環境と人間、人間関係とコミュニケーション、自然との関わりを体験学習を通してユニークな観点から創造的な学びを共有します。
授業計画・授業内容 <塩路担当分>
森田療法は、日本で生まれ、独自に発展した不安障害(神経症)を主な治療対象とした精神療法である。森田療法では、不安や恐怖を排除するべき異物として捉えるのではなく、「より良く生きたい」からこそ起こる「自然なもの」として捉える。そして不安や恐怖を「あるがままにする」ことで「とらわれ」から脱出するという点、また、自分の中にある健康な力や自然治癒力を最大限に生かしていくという点が特徴である。その基本的な治療の形である入院療法では、動物・植物の世話や日常生活に必要な作業が行なわれている。講義では、森田療法の基本的な考え方を学び、その実際の治療で植物の世話をすることが、患者の変化にどのように寄与しているのか、症例を通して学んでいく。

<難波担当分>
2008年9月27日(土)に実施
テーマを元にワークショップ形式でのファシリテーションを行う:(1)環境と健康学 (2)健康心理学と現代社会 (3)コミュニケーションスキルの実際 (4)感性とQOL
キーワード 園芸療法、森田療法、コミュニケーション、ワークショップ、エコサイコロジー、環境教育、Wilderness Therapy、健康心理学
教科書・参考書 <塩路担当分>
 参考書:ミネルヴァ書房 「心理療法プリマーズ 森田療法」 北西憲二、中村敬編著

<難波担当分>
 授業時に資料配布
評価方法・基準 <塩路担当分>
 レポートにより判定。

<難波担当分>
 積極的な参加態度、レポート
関連科目 環境健康学セミナー1、人間植物関係学