学科(専攻)・科目の種別等

教養展開科目(コアD関連)
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授業コード G15D71101 科目コード G15D711
授業の方法 講義 単位数 2
期別 後期 曜日・時限 水2
授業科目

民俗思想論B

副題 政治風土をめぐる民俗思想
担当教員 室井 康成
履修年次/セメスター   時間数 30 受入人数  
教室等 C11
概要 政治風土とは、政治状況から看取される人々の思考方法や行動様式であるが、その生成には、「民俗」が大きく作用している。本講義では、そうした事例を紹介しながら、政治風土を民俗学的に理解する意義を検討する。
目的・目標 現行の政治風土を「民俗」として捉えた場合、何が問題なのか、という問いの立て方を学んでゆく。そして、「民俗」が生成される歴史的・社会的背景を理解した上で、私たち自身が、「民俗」とどのように向き合えばよいのか、ということを、受講者とともに考えてゆく。
授業計画・授業内容 1 ガイダンス
2 政治をめぐる「民俗」への眼差し(1)−山口麻太郎の場合
3 政治をめぐる「民俗」への眼差し(2)−きだみのるの場合
4 ドキュメンタリー映像『二人町長』視聴と解説
5 「人並み」をめぐる思想
6 親分子分慣行の政治流用
7 「世襲」を希求する心意
8 映画『選挙』視聴(前半)
9 映画『選挙』視聴(後半)と解説
10 政治風土としての事大主義(1)−その起源と定着
11 政治風土としての事大主義(2)−その現在的意味
12 韓国の政治風土(1)−大統領をめぐる“神話”
13 韓国の政治風土(2)−世襲を否定する“始祖王”
14 (予備日)
15 まとめ
キーワード 政治 政治風土 選挙 民俗 世襲 事大主義
教科書・参考書 教科書は使用しないが、下記の3点の書物には目を通しておくことが望ましい。
柳田国男著『明治大正史世相篇』(1993年 講談社学術文庫)
きだみのる著『気違い部落周游紀行』(1981年 冨山房百科文庫)
杉本仁著『選挙の民俗誌−日本的政治風土の基層』(2007年 梟社)
その他の参考文献は、授業時に指示する。
評価方法・基準 学期末に実施する筆記試験の結果のみで評価する。ただし、4回以上欠席した受講者は受験資格を失うので注意すること。
履修要件 前期「民俗思想論A」を履修していることが望ましい。