学科(専攻)・科目の種別等

専門科目 地球科学科
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授業コード S15430201 科目コード S154302
授業の方法 実験 単位数 1
期別 前期 曜日・時限 水3・水4・水5
授業科目

地史古生物学実験I

担当教員 亀尾 浩司,小竹 信宏 | 亀尾 浩司,小竹 信宏 | 亀尾 浩司,小竹 信宏
履修年次/セメスター 3年/前期 時間数 15 受入人数 10〜15名程度
教室等 地学実験室(理)
概要 層序学と地質調査法を基礎とし、実践的な地質調査の実習を行う。同時に野外での試料採取法も習得し、室内において試料から微化石を抽出・観察して、地史を復元・考察する際に必要な知識を学ぶ。野外調査は5月下旬〜6月上旬に日帰り(一日)で実施予定。
目的・目標 この実験では,地球科学に関する幅広い知識を利用して社会的・学術的な問題点の把握,調査立案,データの取得と解析方法などを習得し,結果のとりまとめや報告・討論を行う統合的なデザイン能力を身につけることを目的とする(Jabeeの学習目標(E)に相当する).本実験の具体的な目的・目標は以下の通りである.
1)野外における基礎的調査を通じて,粒度や堆積構造などの観点に基づく的確な岩相記載を行う.
2)走向・傾斜の測定により,地層の重なり方を理解する.
3)調査結果に基づき,ルートマップと地質柱状図を作成する.
4)微化石検討用紙料の採取法を習得する.
5)採取試料から微化石の抽出と鑑定を行う.
6)地質調査結果と微化石鑑定結果に基づき,地質年代と古環境の復元を行う.
授業計画・授業内容 上記の目的を達成するために,本実験は以下の要領で,夏期の毎週水曜日の午後に行う.
1.ガイダンス(第1回):5月中に行う.
2.野外調査:5月下旬ないし6月上旬の土曜日.日帰りで実習を行う.
3.岩石の処理と微化石抽出作業(主に6月中旬まで)
4.微化石の観察と考察(6月下旬から7月)
5.観察結果・考察に基づく発表と討論

顕微鏡などの使用機器が限られるので,上記の内容を期間内に完成するためには,適宜,各自が授業時間外に作業を行う必要がある.また,実習で習得する技術や,その学問的意味を理解するために,適宜,関連する内容について論文や参考書を読んで作成するレポートを課す.各自,指定された〆切までにレポートを作成することによって,授業時間外において講義時間相当ないしそれ以上の自主的な学習を行うことになる.なお,理解度・進行度に応じて上記各項目の実施日程は変わる可能性がある.実験の最後には,実験のまとめとして5を行い,同時にレポートを作成する.
教科書・参考書 層序学概論と地質調査法で配布したプリント類。その他、必要な資料はプリントとして配布するとともに、参考文献等は授業中に紹介する。
評価方法・基準 評価は、上記(1)〜(6)の目標の到達度に対して行うが、(1)〜(6)の内容が反映されるレポートの割合が70%、そして授業へのとり組みや討論時の受け答え内容を30%の割合で総合評価する。目標(1)〜(6)の割合は同率である。なお,野外の調査ならびに実験に参加し,関連する作業を自主的に行って,課せられたレポートをすべて提出することが成績評価の対象となる条件である.
関連科目 層序学概論、地質調査法、地質学野外実験I
履修要件 層序学概論、地質調査法、地質学野外実験Iの単位を取得済みであること。
備考 本年度の野外調査は5/29(土),雨天の場合,5/30(日)に実施する.