学科(専攻)・科目の種別等

法経学部
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授業コード A114D3201 科目コード A114D32
授業の方法 講義 単位数 2
期別 前期 曜日・時限 木4
授業科目

民刑事法入門

Introduction to Legal Construction
担当教員 石井 徹哉,鳥山 泰志
受講対象 自学部他学科(自研究科他専攻)  
他学部(他研究科)
科目等履修生
概要 民法および刑法の初学者向けの講義である。法学科学生にとっては,後期の民法総論および刑法Aへの導入を目的とする。
目的・目標 〔民事法に関して〕いわゆるパンデクテン体系や、民事法の一般法及び特別法の関係を理解する。法学科で用意されている民事法系の科目の内容を把握できる。
〔刑事法に関して〕刑法の解釈論を検討する上で必要となる教養的知識,刑法の基本的な考え方,歴史的な展開を修得することを目的とする。
授業計画・授業内容 第1回:ガイダンス(石井・鳥山)

第2回:民事法とは?(鳥山)
 公法と私法,民事法(民事実体法と民事手続法)の概要を説明する。
第3回:民法と民法典・権利と義務(鳥山)
 民法の歴史と構造,財産法の概要を説明し,社会における民法の意義を理解する。
第4回:物権・契約(鳥山)
 所有権,契約の基本原理,契約当事者を保護するための各種の方法の概要を説明する。
第5回:不法行為・債権の回収(鳥山)
 不法行為制度の目的,要件及び効果の概要と「債権総則」の民法体系における意義を説明する。
第6回:親族・相続(鳥山)
 夫婦や親子の法律関係,相続制度の概要を説明する。
第7回:「民法総則」の意義@(鳥山)
 人,物,法律行為,時を中心に簡単な説明をした上で,民法典の内容及び構造,民事法の意義を再考する。
第8回:「民法総則」の意義A(鳥山)
 第7回の補足説明をする。

第9回:外部講師による講演授業(石井)
 刑事法に関するテーマで外部講師に講演してもらい,刑法への興味を喚起してもらう。
第10回:刑法の意義,目的(石井)
 刑法の意義,目的,刑罰の概要を説明し,刑法の基本的な概念を修得する。
第11回:刑法と道徳と法益(石井)
 刑法と道徳の異同を説明し,刑事規制のあり方を考える
第12回:刑罰の歴史・思想(石井)
 現代刑罰の淵源を説明し,刑罰の持つ意味を検討する。
第13回:刑法の基本思想(石井)
 近代刑法学の基本思想の歴史的展開を説明し,現代型法理論の位置づけを行なう。
第14回:刑法の基本原理・罪刑法定主義(石井)
 刑法の基本的原理,とりわけ罪刑法定主義について,説明する。
第15回:刑法の解釈(石井)
 類推解釈の禁止を素材として,刑法の解釈の手法を説明する。
キーワード 民法,刑法,法と道徳
教科書・参考書 民事法のテキストとして、野村豊弘『民事法入門〔第5版〕』(2007年)を指定する。
刑事法のテキストとして,中山研一『刑法入門(第3版)』(2010年・成文堂)を指定する。刑事法の授業開始までに通読しておくこと。
評価方法・基準 民法,刑法各々50点ずつで評価し,その合計点をもって成績とする。
民法は,専ら期末試験によって成績を評価する。
期末試験は,授業内容の理解を問う記述式試験の予定。
刑法は,レポート30点と毎回授業時のコメントカード20点により評価する。
備考 刑法については,千葉大Moodleにて資料を配付するので,各自,事前にプリントアウトするなどして用意すること。