学科(専攻)・科目の種別等

法経学部
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授業コード A114J9101 科目コード A114J91
授業の方法 講義 単位数 2
期別 後期 曜日・時限 金3
授業科目

政治思想史II

History of Political Thought II
担当教員 関谷 昇
履修年次/セメスター 234年
受講対象 自学部他学科(自研究科他専攻)  
他学部(他研究科)
科目等履修生
概要 イングランド内乱期から国民国家形成期までの西欧政治思想の歴史を概観し、時代ごとの問題状況と各思想家の展開した諸議論の意味を明らかにするとともに、その現代的意義を考える。
目的・目標 政治思想史の講義では、各時代の思想家たちが歴史的現実の中で何を問題とし、それに応えるために古典的諸著作からいかに学び、どのような考え方を生み出したかということを、歴史的文脈に即しながら解説する。人間と政治社会をトータルに把える様々な活きた思想に触れるとともに、特に「古典の持つ現代的意義」を意識することによって、一つ一つの思想が我々にどういうことを投げかけているのかを考えてみたい。
授業計画・授業内容 【近代国家の政治思想】
1 講義概要:政治思想史とは何か
2 主権と抵抗権の政治思想 (1) :モナルコマキと抵抗権
3 主権と抵抗権の政治思想 (2) :ボダンと主権国家
4 主権と抵抗権の政治思想 (3) :アルトジウスと連邦国家
5 社会契約説の政治思想 (1) :ホッブスと自然権
6 社会契約説の政治思想 (2) :ロックと市民社会
7 近代国家の政治思想のまとめ
【後期近代の政治思想】
8 文明社会の政治思想 :モンテスキューと法の支配
9 革命をめぐる政治思想 (1) :ルソーと不平等批判
10 革命をめぐる政治思想 (2) :フェデラリストと民主主義
11 国家と市民社会 (1) :ヘーゲル、マルクスと社会主義
12 国家と市民社会 (2) :J.S.ミル、トクヴィルと自由主義
【現代の政治思想】
13 ポスト近代の政治思想 (1) :ニーチェ、ハイデガーと実存主義
14 ポスト近代の政治思想 (2) :アレントと公共空間
15 後期近代・現代の政治思想のまとめ
教科書・参考書 <教科書>
教科書は使用しない。
毎講義時にレジメを配布し、合わせて参考文献を紹介する。
<参考書>
岡崎晴輝・木村俊道編『はじめて学ぶ政治学:古典・名著への誘い』ミネルヴァ書房
柴田平三郎『政治思想史講義ノート』而立書房
佐々木毅・杉田敦・鷲見誠一『西洋政治思想史』北樹出版
評価方法・基準 原則として、中間試験30%、定期試験70%で成績評価を行う。
任意レポートについては、成果に応じて10%を限度として加点の対象とする。
備考 予備的知識や予習は必要ない。人文・社会科学の基礎として、あるいは諸専門科目の応用として、視野を広げることを狙いとする。テーマを設定して取り上げる思想家を絞り込むので、まずは講義に出席してレジメを中心に理解を試みること。
政治思想史Tと接続しているので、合わせて受講することが望ましい。
関連情報は、http://www.sekiyanoboru.com/ を参照。