学科(専攻)・科目の種別等

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国語
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授業コード |
E1A243501 |
科目コード |
E1A2435 |
授業の方法 |
講義 |
単位数 |
2 |
期別 |
後期 |
曜日・時限 |
火5 |
授業科目 |
漢字と漢文
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Chinese character and Chinese classics |
担当教員 |
加藤 敏 |
履修年次/セメスター |
2,3年 |
時間数 |
15 |
受入人数 |
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受講対象 |
自学部他学科(自研究科他専攻) |
可 |
他学部(他研究科) |
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科目等履修生 |
可 |
教室等 |
教2202 |
概要 |
漢文学の研究について紹介します。次に甲骨文字から説き起こし、漢字について、形音義の観点から、六書の成立と内容、漢語の音韻・訓詁を解説し、漢語の文法の基礎を習得します。また、漢文学のうち、漢詩、小説等について代表的作品を読解しつつ概説します。 |
目的・目標 |
一般目標:小学校の教員に必要な漢字と漢文学に関することを学びま、漢字を深く知り、漢文学への理解を深めます。取り上げるテーマとしては、漢字・漢語・漢語の音韻・漢文学のジャンル(詩・賦・詞・文言小説・白話小説)を予定しています。
到達目標:本授業は、知識やスキルの獲得を目標としていません。したがって、到達目標は設定しません。 |
授業計画・授業内容 |
第1回:漢文研究の楽しみ(1)唐代の詩人孟浩然の「春暁」を新たな視点で読みます。
第2回:漢文研究の楽しみ(2)唐代の詩人李白の「秋浦歌」其十四について、読みの可能性を探ります。
第3回:漢文研究の楽しみ(3)陶淵明の「桃花源記」を取り上げ、読みの可能性を探ります。
第4回:漢字について(1)甲骨文字の発見とその解読について概説し、殷代の文化について言及します。
第5回:漢字について(2)六書の成立と内容について、許慎の『説文解字』叙を読みつつ理解を深めます。また、いくつかの漢字のなりたちや六書の分類について、実際に調査してみます。
第6回:漢字について(3)漢語の音韻、とくに中古漢語の音韻について概説します。声母・韻母・押韻・反切等を取り上げます。また、韻書についても言及します。
第7回:漢字について(4)訓詁等について、実際の辞書の記述によりながら、概説し理解を深めます。
第8回:漢詩について(1)漢詩の分類(古体詩・近体詩)、近体詩の規則(句数・対句・平仄・押韻)について、具体的資料を用いて解説します。
第9回:漢詩について(2)前時に学習した近体詩の規則について、実際の作品を取り上げて分析します。
第10回:漢詩について(3)古体詩の規則を解説し、実際の作品について、特に換韻に着目して分析します。
第11回:宋代の代表的文学ジャンルである詞について、代表的作品を取り上げ、表現の特色、抒情の構造を解明します。
第12回:中国の小説について(1)中国における小説の発生と展開について概説します。
第13回:中国の小説について(2)文言小説の特色について、志怪小説・軼事小説・伝奇小説の代表的な作品の分析を通して明らかにします。
第14回:中国の小説について(3)白話小説の特色について、『大唐三藏取経詩話』・明の四大奇書・『儒林外史』・『紅樓夢』等、具体的な作品を例に挙げて概説します。
第15回:まとめ。第1回から第14回までの授業を振り返り、授業目標である漢字ならびに漢文学の知識の習得と活用がどの程度達成されたかを確認します。
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キーワード |
中国古典学 漢字 漢文 漢詩 漢語 文言小説 |
教科書・参考書 |
教科書:指定しません。
参考書:藤堂明保『漢語と日本語』(秀英出版)・鈴木修次他編集『中国文化叢書4文学概論』(大修館書店)・
前野直彬『中国文学序説』(東京大学出版会)他。また、授業の中でも適宜紹介します。
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評価方法・基準 |
それぞれのテーマについてレポートを課します。また受講生それぞれに漢文学の理解について確認を行ってもらいます。以上をもって評価します。 |
備考 |
・「中国古典学講義T」と同一の授業内容です。副専攻で、中学校国語の免許を取得しようとしている方は、中国古典学講義Tを履修しないよう留意してください。
・この授業計画は、決して固定して変更できないものではありません。実際の受講生の知的レベル、興味関心の所在にあわせて修正し、所期の授業の到達目標及びテーマを実現するようにしますので、安心して受講してください。 |