学科(専攻)・科目の種別等

専門科目 地球科学科
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授業コード S15471101 科目コード S154711
授業の方法 講義 単位数 2
期別 後期 曜日・時限 集中
授業科目

地球科学・技術者倫理

担当教員 横山 尚秀,村田 正敏,佐藤 利典
履修年次/セメスター 後期、集中 時間数 30 受入人数  
受講対象 自学部他学科(自研究科他専攻)    
他学部(他研究科)  
科目等履修生
地球科学科の学生  科目等履修生の受入れ:担当教員の了承が必要
概要 地球科学関連分野に就職し、その分野で活躍するため、技術者倫理を理解し、その考え方を学ぶ必要がある。この講義では、技術者倫理の基本事項の修得と、公務員技術職および民間の建設コンサルタントとして想定される事例から技術者倫理の問題について事例を挙げながら学習する。
目的・目標 本講義では、技術者倫理の必要性と学協会の倫理規定、公務員倫理規定、企業倫理などの基本事項について修得し、JABEEの学習教育目標(B)について、とくに(1)技術社会と自然の調和を目指すための能力を身に付けること、(2) 地球科学技術者としての社会的・倫理的責任を理解することなどを体系的に理解することを目標とする。なお、事例解説の予習・復習として、関連する想定事例を示し、それについて数回のレポート提出を行う。
授業計画・授業内容 講義では、主としてパワーポイントとプリントを使って、以下の事項について順次解説していく。
1.技術者倫理の概説、技術者倫理とその必要性、動向等について
2.スペースシャトル事故等の事例に学ぶ技術者倫理について
3.公務員倫理規定と学協会倫理規定及び公務員不祥事について
4.公務員技術職としての技術者倫理―法令、許認可等にいて―
5.公務員技術職としての技術者倫理―廃棄物担当者の事例―
6.公務員技術職としての技術者倫理―環境影響評価担当者の事例―
7.公務員技術職としての技術者倫理―水質汚濁担当者の事例―
8.企業倫理と技術者倫理について
9.社会事例(新聞記事などによる)に学ぶ技術者倫理について
10.建設コンサルタントとしての技術者倫理―廃棄物処分場の汚染と下流域への影響予測評価事例(その1)―
11. 建設コンサルタントとしての技術者倫理―廃棄物処分場の汚染と下流域への影響予測評価事例(その2)―
12.建設コンサルタントとしての技術者倫理―土壌・地下水汚染の調査・対策
  事例(工場などの点源汚染について)―
13.建設コンサルタントとしての技術者倫理―土壌・地下水汚染の調査・対策事例(硝酸性窒素などの面源汚染について)―
14.技術者としての倫理問題事例を総合討論(その1)公務員技術者について
15.技術者としての倫理問題事例を総合討論(その2)建設コンサルタントについて
16.筆記試験
なお、事例解説の復習として、関連する想定事例を示し、それについて数回のレポート提出を行う。
キーワード 地球科学、技術者、倫理、公務員、企業、コンサルタント、倫理規定、事例、道路、廃棄物、水質、環境影響評価、土壌、地下水、汚染、地盤沈下、地熱
教科書・参考書 1.今村遼平著(2008):技術と倫理、電気書院
2.日本学術会議編(2006):化学のミスコンダクト、(財)日本学術協力財団
3.札野 順著(2009):改訂版技術者倫理、(財)放送大学教育振興会
4.今道友信、札野順編(2008):はじめて学ぶ技術倫理の教科書、丸善
評価方法・基準 学期末試験、レポート及び授業への取組による。上記(1)、(2)の目標の到達度に対し、試験70%、レポートと授業への取組30%の割合で総合評価する。目標(1)と(2)の割合は同率である。