学科(専攻)・科目の種別等

専門科目 地球科学科
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授業コード S15316201 科目コード S153162
授業の方法 講義 単位数 2
期別 後期 曜日・時限 木1
授業科目

堆積学III

Sedimentology III
副題 堆積盆解析
担当教員 伊藤 愼
履修年次/セメスター 3年次/後期 時間数 30時間 受入人数 40名程度
受講対象 自学部他学科(自研究科他専攻)  
他学部(他研究科)
科目等履修生
S地選択
教室等 マルチメディア講義室1
概要 層序学概論のアドバンスコースとしての内容を講義する。特に,堆積盆地の形成要因,海水準変動と地層の形成過程,シーケンス層序学の基本概念関して解説する.
目的・目標 この講義は、地域における開発・保全・防災・環境などの問題に取り組み,社会に貢献するために,地球科学に関連する幅広い多様な分野の知識を習得し,多様な現場における問題解決に応用できる基礎知識を身につけることを目的としている(JABEEの学習目標(D)と(G)に相当する)。特に,(1)堆積盆地の形成プロセス,(2)海進・海退現象と海水準変動との関係,(3)シーケンス層序学の基礎,(4)堆積システムの形成と海水準変動など,将来の資源開発,環境問題,保全などに応用できる基礎知識の修得を目標とする。
授業計画・授業内容 講義ではパワーポイントを使って、以下の項目について順次解説していく。

第1回:堆積盆地の時間・空間的スケール
第2−3回:地層の形成を支配する要因
第3−4回:海進ー海退と海水準変動
第5−6回:受動的縁辺域における地層の形成過程
第7−8回:活動的縁辺域における地層の形成過程
第9−11回:シーケンス層序学の基礎
第12回:河川システムの形成と海水準変動
第13回:沿岸システムの形成と海水準変動
第14回:陸棚システムの形成と海水準変動
第15回:深海システムの形成と海水準変動
第16回:試験

キーワード 堆積盆地,海進・海退,海水準変動,シーケンス層序,堆積システム,堆積相
教科書・参考書 講義で使用する図表は前もってプリントで配布するが、全体を理解するためには以下の参考書を通読するとよい。
・ 地層の解読:平 朝彦, 2004: 岩波書店, 441 p.
・ Principles of Sedimentary Basin Analysis: A.D. Miall, 2000: Springer, 616 p.
・ The Sedimentary Record of Sea-Level Change: Coe et al., 2003: Cambridge
University Press, 288 p.
・ Basin Analysis: Allen, P.A., and Allen, J.R., 2005: Blackwell, 549 p.
この他に,1年次に購入した英語のテキストブックを参照すること。
評価方法・基準 評価方法は中間・学期末試験、レポート、および授業へのとり組みによる。上記(1)〜(5)の目標の到達度に対して、試験70%、レポートと授業へのとり組み30%の割合で総合評価する。目標(1)〜(5)の割合は同率である。
関連科目 堆積学I,堆積学II,堆積学実験I,堆積学実験II
履修要件 特になし。