学科(専攻)・科目の種別等 Department/Division

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国語
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授業コード Class Code |
E1A229501 |
科目コード Course Code |
E1A2295 |
授業の方法 Course Type |
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単位数 Credits |
2 |
期別 Semester Offered |
前期 |
曜日・時限 Day & Period |
水5 |
授業科目 Course Title |
中国古典学講義I
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Reading in Classical Chinese I |
担当教員 Instructor |
加藤 敏 |
履修年次/セメスター Students' Year/Semester to take the Course |
2〜4年 |
時間数 Total Hours |
15 |
受入人数 Maximum Number of Students |
50 |
受講対象 Students for whom Course is Intended |
自学部他学科(自研究科他専攻) Students of Other Departments |
可 |
他学部(他研究科) Students of Other Schools |
可 |
科目等履修生 Non-degree Students |
可 |
教室等 Classroom |
教2202 |
概要 Brief Description |
中国古典学の研究について紹介します。次に甲骨文字から説き起こし、漢字について、形音義の観点から、六書の成立と内容、漢語の音韻・訓詁を解説し、漢語の文法に及びます。また、中国古典文学のうち、漢詩、小説等について代表的作品を読解しつつ概説します。 |
目的・目標 Objectives and Goals |
一般目標:中学校、高等学校の教員に必要な漢文学について学びます。漢字や中国古典を読解するための基礎的事項を確認し、中国古典学への理解を深めます。取り上げるテーマとしては、漢字・漢語・漢語の音韻・中国古典文学(詩・賦・詞・文言小説・白話小説)を予定しています。
到達目標:本授業は、知識やスキルの獲得を目標としていません。したがって、到達目標は設定しません。敢えて言えば、中国古典学の基礎的知識を習得し、それを活用して一般目標を達成することを目標としています。 |
授業計画・授業内容 Course Plans and Contents |
第1回:中国古典研究の楽しみ(1)唐代の詩人孟浩然の「春暁」を新たな視点で読みます。
第2回:中国古典研究の楽しみ(2)唐代の詩人李白の「秋浦歌」其十四について、読みの可能性を探ります。
第3回:中国古典研究の楽しみ(3)陶淵明の「桃花源記」をとりあげ、読みの可能性を探ります。
第4回:漢字について(1)甲骨文字の発見とその解読について概説し、殷代の文化について言及します。
第5回:漢字について(2)六書の成立と内容について、許慎の『説文解字』叙を読みつつ理解を深めます。また、いくつかの漢字のなりたちや六書の分類について、実際に調査してみます。
第6回:漢字について(3)漢語の音韻、とくに中古漢語の音韻について概説します。声母・韻母・押韻・反切等を取り上げます。また、韻書についても言及します。
第7回:漢字について(4)訓詁等について、実際の辞書の記述によりながら、概説し理解を深めます。
第8回:漢詩について(1)漢詩の分類(古体詩・近体詩)、近体詩の規則(句数・対句・平仄・押韻)について、具体的資料を用いて解説します。
第9回:漢詩について(2)前時に学習した近体詩の規則について、実際の作品を取り上げて分析します。
第10回:漢詩について(3)古体詩の規則を解説し、実際の作品について、特に換韻に着目して分析します。
第11回:宋代の代表的文学ジャンルである詞について、代表的作品を取り上げ、表現の特色、抒情の構造を解明します。
第12回:中国の小説について(1)中国における小説の発生と展開について概説します。
第13回:中国の小説について(2)文言小説の特色について、志怪小説・軼事小説・伝奇小説の代表的な作品の分析を通して明らかにします。
第14回:中国の小説について(3)白話小説の特色について、『大唐三藏取経詩話』・明の四大奇書・『儒林外史』・『紅樓夢』等、具体的な作品を例に挙げて概説します。
第15回:まとめ。第1回から第14回までの授業を振り返り、授業目標である漢文学の知識の習得と活用がどの程度達成されたかを確認します。
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キーワード Keywords |
漢字 漢語 音韻 韻書 漢詩 文言小説 |
教科書・参考書 Textbooks/Reference Books |
教科書:指定しません。
参考資料:藤堂明保『漢語と日本語』(秀英出版)・鈴木修次他編集『中国文化叢書4文学概論』(大修館書店)・
前野直彬『中国文学序説』(東京大学出版会)他。また、授業の中でも適宜紹介します。
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評価方法・基準 Evaluation Procedures and Criteria |
それぞれのテーマについてレポートを課します(60%)。また受講生それぞれに漢字・漢文・中国古典の理解について確認を行います(40%)。以上をもって評価します。 |
備考 Remarks |
・理解度を確認するため随時小テストもしくはレポートを実施します。
・この授業計画は、固定して変更できないものではありません。実際の受講生の知的レベル、興味関心の所在にあわせて修正し、所期の授業の到達目標及びテーマを実現するようにします。 |