学科(専攻)・科目の種別等 Department/Division

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教養展開科目(キャリアを育てる)
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授業コード Class Code |
G15K14101 |
科目コード Course Code |
G15K141 |
授業の方法 Course Type |
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単位数 Credits |
2 |
期別 Semester Offered |
前期 |
曜日・時限 Day & Period |
火4 |
授業科目 Course Title |
印刷産業論
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Printing Business Now |
副題 Subtitle |
生活者や多くの産業に技術・製品・サービスを提供する印刷産業の機能・役割、および知的社会環境創造に貢献する印刷産業の全体像を説くとともに、ビジネス界全体の構造・相関について感じ理解できる講義する。 |
担当教員 Instructor |
長丁 光則,竹内 比呂也 |
教室等 Classroom |
アカデミックセンター3Fセミナー |
概要 Brief Description |
現代の印刷産業は情報メディアはもとより、エレクトロニクス、医療・バイオ、流通、食品、建築、セキュリティ、金融など幅広い産業にサービス・機能を提供している。これらの知識を得ることにより産業界の構造を理解できる授業とする。さらにそれによって将来の就職の業界選択の一助になることも狙う。 |
目的・目標 Objectives and Goals
15 Core Competencies for General Education | 基本的には下記授業計画の項目に準じて授業を進める。
製品サンプルや様々なサービスについてもできるだけ実物を用いる。
当該分野の専門家も招いてのディスカッションも計画しており、インパク
トのある授業とする。
また文系学生にはマーケティングやコミュニケーションメディア、広告戦
略の基本が理解できるよう、
理系学生には印刷産業のもつICTや超精密加工技術がエレクトロニクスか
ら金融・食品・医療まで幅広い産業群とどう関わってきたか、
さらに最近話題のビッグデータとマーケティングの関係などを理解できる授業としたい。
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1_知へのいざない Introduction to Knowledge |
知識力 Knowledge | ○ |
探究力 Exploration | |
技術力 Technique | |
情報力 Information | ○ |
批判力 Critical Thinking | |
2_人間のふるまい Human Behavior |
倫理観 Ethics | |
実践力 Practice | ○ |
社会性 Sociability | |
自然観 View of Nature | |
創造性 Creativity | ○ |
3_社会とのかかわり Social Engagement |
国際力 Global Attitude | ○ |
地域力 Community Oriented Attitude | |
生活力 Vitality | |
指導力 Leadership | |
主体性 Independence | ○ |
授業計画・授業内容 Course Plans and Contents |
1.Printing Business Overview
1-1.イントロダクション〜グーテンベルクの印刷機は世界に何をもたらしたのか?
1-2.プリンティングビジネスの歴史と現状〜印刷と文化〜
1-3.印刷技術とメディア・コンテンツのOverview
2.情報コミュニケーションビジネス(印刷ビジネスの広義)
2-1.出版と本づくり(みなさんが読んでる雑誌はこうやって作られる〜電子出版〜ブックサービス)
2-2.流通・サービス産業へのマーケティング支援とメディア
2-3.情報コミュニケーションビジネスの異業種コラボレーション
2-4.ブランディング+アドバタイジング支援サービス
2-5.ソーシャルメディア(SMS)の活用
3.ICTソリューションズ
3-1.ビッグデータとマーケティングサイエンス(1)
3-2.ビッグデータとマーケティングサイエンス(2)
3-3.セキュリテリソリューションサービス
4.エレクトロニクス産業とのビジネス
4-1.カラーディスプレイ(ブラウン管カラーTV〜液晶・プラズマTV〜スマートフォン)
4-2.コンピュータ(LSI、メモリーカードの元はこうして作る)
5.高機能マテリアルズ
5-1.パッケージング(包装材料)と住空間マテリアル
5-2.医療分野への展開と高機能情報記録材料 |
教科書・参考書 Textbooks/Reference Books |
教科書は指定なし。
授業ごとに関連する資料・サンプルなどを配布する。
配布する資料はほぼすべて電子コンテンツとなるため、授業にはPC・タブレ
ット・スマートフォンなどの電子端末を持ち込むことが望ましい。(OSは基
本的にはWindows,Mac,iOS,Android)
参考図書
1.メディア関連
1)メディア文化論 メディアを学ぶ人のための15話 改訂版 吉見俊哉
有斐閣アロマ
社会学的見地からさまざまなメディアの歴史・役割を考察
2)本とコンピューター 津野海太郎 1993 晶文社
DTPや電子本など、コンピューターを駆使した新しい本作りの技術と紙を綴じた古い本作りの技術
3)もうすぐ絶滅するという紙の書物について
ウンベルト・ エーコ 、ジャン=クロード・ カリエール
2013 阪急コミュニケーションズ
インターネットが隆盛を極める今日、「紙の書物に未来はあるのか?」との問いに、「ある」と答えて
始まる対談形式の文化論。
4)コミュニケーションの科学―マルチメディア社会の基礎理論
E.Mロジャーズ著 安田寿明訳 共立出版
5) 電子書籍と出版─デジタル/ネットワーク化するメディア
島 利行, 仲俣 暁生,橋本 大也ら著
ポット出版 2010
6) はじめてのメディア研究―「基礎知識」から「テーマの見つけ方」まで紙と印刷の文化録
浪田 陽子, 福間 良明 著 世界思想社 2012
7)紙と印刷の文化録―記憶と書物を担うもの―
尾鍋史彦著 印刷学会出版部 2012
8) 情報とネットワーク社会
駒谷昇一, 山川修, 中西通雄, 北上始, 佐々木整, 湯瀬裕昭著
オーム社 2011
9)「情報メディア工学」
美濃 導彦 , 西田 正吾 著 オーム社 1999
2.ナレッジ関連
1)知識の社会史―知と情報はいかにして商品化したか ピーター バーク
2004 新曜社
知はいかにして社会的制度となり、資本主義世界に取り入れられたか。
旅行案内、地図、職業広告、株式からスパイ、印刷術、喫茶店、図書館などまでを題材に、知の歴史をパノラ マ的に展望する
2)ナレッジサイエンス
杉山、永田、下嶋ら著 紀伊国屋書店 2002
3)ビッグデータがビジネスを変える
稲田修一 アスキー新書 2012
3.マーケティング関連
1)創発する営業 上原 征彦他 2014 丸善出版
ビジネスにおいて『営業』と『顧客』が創発するとはどんなことなのか?どんな価値を生み出せるのか?どう すれば『創発』が生み出せるのか?ICカードビジネスをケーススタディに展開。
2)プロモーショナルマーケティング(第4版)
日本プロモショナルマーケティング協会編 宣伝会議 2013
3)リレーションシップマーケティング
スティーブ・バロン、ギャリ―・ワナビー著 井上、庄司、菊池ら訳
同友館 2012
4)創発するマーケティング
井関ら著 日経BP 2008
5) 「コミュニケーション型生活者」を探せ!
DNPメディアバリュー研究チーム/清水 聰著 日経BPコンサルティング
2007
6)日本マーケティング史 ―生成・進展・変革の軌跡
森田 克徳著 慶應義塾大学出版会 2007
7)丸善外史
木村毅著 1969 非売品
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評価方法・基準 Evaluation Procedures and Criteria |
家庭のなか、街のなか、都市のなかで使われている印刷製品・技術を発見してもらい
それを授業の題材として利用することも考えている。その発見を発表・ディスカッションして
もらい定常的評価とする。(出席率も含め35%)
期末レポートでは印刷産業の既存の技術・製品・サービスを理解したうえで、将来の
ビジネスアイデアを描いてもらい、それを評価する。(65%) |