学科(専攻)・科目の種別等
Department/Division

史学科 専門科目
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授業コード
Class Code
L12A18201 科目コード
Course Code
L12A182
授業の方法
Course Type
演習・実習 単位数
Credits
2
期別
Semester Offered
前期 曜日・時限
Day & Period
火3
授業科目
Course Title

比較ジェンダー史演習b

Seminar in Comparative Gender History
副題
Subtitle
視覚文化を対象とするジェンダー史研究の方法と実践
担当教員
Instructor
池田 忍
履修年次/セメスター
Students' Year/Semester to take the Course
2,3,4
教室等
Classroom
視聴覚演習室A302
概要
Brief Description
ジェンダー概念をさまざまな角度から検討し、視覚表象、視覚文化と社会におけるジェンダー秩序の構築とのかかわりについて考察する。性差(ジェンダー)のみならず、階級や民族を異とする社会的諸集団の力関係を表象する視覚表象を具体的に取り上げ、表象と社会のジェンダー秩序構築の相互関係を、論文講読、史料の読解、図像分析などの方法を通じて、実践的に学ぶ。
目的・目標
Objectives and Goals
ひろく近代の表象文化、もしくは性差(ジェンダー)と文化のかかわりに関心を持つ受講生を対象に、表象から社会を読み解く力を養う。またジェンダーの視点による表象分析、解釈の方法を学ぶ。近年の研究成果、その視点と方法に学び、表象研究におけるジェンダー視点の深化の方向を探究する。
授業計画・授業内容
Course Plans and Contents
ジェンダー史の方法と可能性について、最新の研究成果に学ぶ。特にジェンダー概念を用いて視覚表象を扱う論文の精読に力を注ぐが、選択に際しては受講者の関心を考慮したい。また「女性」の問題のみならず、「男性」、セクシュアリティを扱う論文、また階級や民族を異とする社会的諸集団の力関係を考察の対象とする論文を取り上げ、多様なアプローチの可能性を追究する。取り上げる論文は受講者全員で読むが、毎週担当を決めて、課題論文の主要な分析方法や論点について発表してもらい、全員で討議をおこなう。また、討議の内容、論点の整理をおこない、各自が小レポートを作成し提出する。最終レポートでは、前半に購読した論文の視点や方法を意識的に用い、さらに関連文献や史料を併せ読んで、発展的に自らの研究テーマに取り組むことが期待される。なお、リサーチ論文や卒業論文執筆と連動するテーマ設定を研究歓迎したい。 第1回 イントロダクション  ―ジェンダー概念とジェンダー史研究の現在 第2回 ジェンダーと権力・身体(1) 第3回 ジェンダーと権力・身体 (2) 第4回 ジェンダーと家族・教育 第5回 ジェンダーと経済・消費社会 第6回 ジェンダーと人の移動 第7回 ジェンダーと文化 (1) 思想・文学  第8回 ジェンダーと文化 (2)視覚表象・音楽 第9回 理論と方法 (まとめと討論) 第10回 受講者の報告と討論 第11回 受講者の報告と討論  第12回 受講者の報告と討論 第13回 受講者の報告と討論 第14回 受講者の報告と討論 第15回 まとめ
教科書・参考書
Textbooks/Reference Books
『ジェンダー史叢書』明石書店、2009〜2011 (授業開始時に指示すする)  
評価方法・基準
Evaluation Procedures and Criteria
出席(30パーセント)、報告と討論への参加(40パーセント)、レポート(30パーセント)とする。
履修要件
Prerequisite
視覚表象を中心に扱うが、ジェンダー史の方法に関心のある学生の受講を歓迎したい。