学科(専攻)・科目の種別等 Department/Division

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社会
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授業コード Class Code |
E1B259501 |
科目コード Course Code |
E1B2595 |
授業の方法 Course Type |
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単位数 Credits |
2 |
期別 Semester Offered |
後期 |
曜日・時限 Day & Period |
火3 |
授業科目 Course Title |
現代文化論
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Lecture on Modern Culture |
担当教員 Instructor |
金 慧 |
教室等 Classroom |
教2208 |
概要 Brief Description |
この授業では、「表現の自由」をその理論と事例の双方にわたって検討する。表現の自由は憲法によって保障された権利であるが、その行使が無制限に認められるわけではない。たとえば、名誉毀損にあたる場合は法的に規制されることがある。さらに、ヘイト・スピーチ(差別煽動表現)のように日本では現行法による規制の対象にならない場合でも、規制の対象にするべきか否か論争となる場合もある。この授業では、こうした事態を念頭におきつつ、表現の自由が有する価値や表現の自由がひき起こす諸問題について考察する。 |
目的・目標 Objectives and Goals |
現代の社会問題ならびに政治問題を考察することによって、基本的な社会科学の知識を得るとともに、社会を批判的に観察することができるようになることがこの授業の目的である。 |
授業計画・授業内容 Course Plans and Contents |
@ イントロダクション
A 表現の自由の理論T――権利の諸相
B 表現の自由の理論U――価値と役割
C 表現の自由の理論V――規制の問題
D J.S.ミル『自由論』を読む(前半)
E J.S.ミル『自由論』を読む(後半)
F 〜 I 事例の検討
J 〜 M 学生による報告
N まとめ
(履修者数や授業の進み具合によってスケジュールが変更になる場合がある)
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教科書・参考書 Textbooks/Reference Books |
教科書は用いないが、以下の文献に目を通しておくことが望ましい。なお、ミルの『自由論』は各自購読すること。
駒村圭吾・鈴木秀美[編]『表現の自由T・U』(尚学社、2011年)。
齋藤純一・藤野寛[編]『表現の〈リミット〉』(ナカニシヤ出版、2005年)。
ポルノ被害と性暴力を考える会[編]『森美術館問題と性暴力表現』(不磨書房、2013年)。
毛利透『表現の自由――その公共性ともろさについて』(岩波書店、2008年)。
J.S.ミル『自由論』(岩波文庫、光文社古典新訳文庫など)。 |
評価方法・基準 Evaluation Procedures and Criteria |
ミル『自由論』のブックレポート(要約)、報告、期末試験を総合して評価する。 |