学科(専攻)・科目の種別等
Department/Division

法経学部
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授業コード
Class Code
A114A0501 科目コード
Course Code
A114A05
授業の方法
Course Type
講義 単位数
Credits
4
期別
Semester Offered
前期 曜日・時限
Day & Period
火4・金4
授業科目
Course Title

英米法

Anglo-American Law
担当教員
Instructor
金原 恭子 | 金原 恭子
履修年次/セメスター
Students' Year/Semester to take the Course
3・4年次/前期
受講対象
Students for whom Course is Intended
自学部他学科(自研究科他専攻)  
Students of Other Departments
他学部(他研究科)
Students of Other Schools
 
科目等履修生
Non-degree Students
教室等
Classroom
206講義室
概要
Brief Description
日本法の属する“大陸法”に対して“英米法”とはどのような“法”なのかを、歴史・制度という総論と特定法分野の各論とから浮き彫りにする。
目的・目標
Objectives and Goals
“英米法”とは多くの国・地域の法の総称であるということを知ることから始まり、その代表格である英米両国の法の特色等を把握することで、英米法と大陸法・日本法との相違や相互の影響などについて理解を深めること。さらに判決を原文で読む時間を設けて、英米法の1次資料を身近に感じられるようにすること。
授業計画・授業内容
Course Plans and Contents
英米法の基礎理論を(1)英米法の歴史、(2)英米の司法制度、(3)法の支配の原理(特に米国の違憲立法審査制)、(4)米国法の多元性(連邦制度に由来する米国法の特性)、(5)判例法主義、を中心に論じる。
具体的には次のようなテーマをカバーする予定である。(その年ごとに学生の理解度を見ながら授業を進めるので、各テーマについて詳細に回数を割り振ることは困難であるが、従来の経験から、これだけの範囲を4単位の授業でカバーすることは十分可能である。)
@序論(英米法とは何か、大陸法との対比、英米法に属する国と地域、英米法を学ぶ意義等)A歴史(中世イギリス法、コモン・ローとエクイティの成立と発展、コモン・ローとエクイティの並存を理解するための判例の読解、近代以降の英国法、米国法の成立、連邦憲法の内容と発展等)B米国法の特殊性(英国法との対比、移民国家というアイデンティティ等)Cリーガル・リサーチ(法律関連資料の全体像、リサーチの方法、判例集の見方等)D米国法の多元性(連邦制から生ずる米国法の特色)E米国における法の支配(違憲立法審査権の概要、司法積極主義、現代型訴訟等)F英米司法制度(民事訴訟手続き、陪審制度等)G判例法主義(具体的な判例を読む)。
 履修者は毎回事前に指示された教科書等の該当部分を予習してくることが必要である。また、判例を原語で読解する回があるので、予習時間を確保するため、余裕をもって判例を配布しておくから、各自それを授業の日までに読んでおくことが必須である。
教科書・参考書
Textbooks/Reference Books
田中英夫著 『英米法総論(上・下)』 (東京大学出版会 1980)
田中英夫編集代表 『BASIC英米法辞典』 (東京大学出版会 1993)
藤倉・木下・高橋・樋口編『英米判例百選[第三版]』(有斐閣 1996)
樋口・柿嶋・浅香・岩田編『アメリカ法判例百選』(有斐閣 2012)
評価方法・基準
Evaluation Procedures and Criteria
平常点(積極性や受講態度等を含む)及び授業前半と後半それぞれについての小テストの総合評価。