学科(専攻)・科目の種別等 Department/Division

|
音楽
・・・・・・・・・・・・・・・
|
授業コード Class Code |
E1F203501 |
科目コード Course Code |
E1F2035 |
授業の方法 Course Type |
講義・演習 |
単位数 Credits |
2 |
期別 Semester Offered |
後期 |
曜日・時限 Day & Period |
月4 |
授業科目 Course Title |
音楽史I
|
History of Music I |
担当教員 Instructor |
未定,本多 佐保美 |
履修年次/セメスター Students' Year/Semester to take the Course |
2年 |
教室等 Classroom |
教音楽棟21 |
概要 Brief Description |
教育学部音楽専攻の学生のための講座。グレゴリオ聖歌の誕生から20世紀までの西洋音楽の歴史を概観する。従来の音楽史の授業にありがちな、作曲家の人間性や、個別の作品の解説といったミクロの視点だけでなく、様式や形式、音楽思想史、さらには世界史や文化史、社会史などのマクロの視点から西洋音楽にアプローチすることで、アクティブ・ラーニングにも対応できる次世代の教員育成につなげる。 |
目的・目標 Objectives and Goals |
西洋音楽史の概略を説明することができる。音楽の様式、形式、美学について、簡単に説明することができる。楽曲を聴いて、時代や様式を分析的根拠に基づいて指摘できる。みずから進んで楽曲の構造や文化的意味について探求心を持つことができる。西洋音楽と西洋史、文化史の関係を説明することができる。鑑賞授業を行うための基礎知識を身につけることができる。 |
授業計画・授業内容 Course Plans and Contents |
第1回:授業の概要(なぜわれわれは西洋音楽史を学ぶのか)/古代ギリシアから中世まで(記譜法の歴史)
授業外指示:教科書を読んでおくこと。授業で指定された楽曲を、事後学習すること。
第2回:ルネサンスと宗教改革の影響
授業外指示:教科書を読んでおくこと。授業で指定された楽曲を、事後学習すること。
第3回:バロック時代(1)オペラの誕生、通奏低音の時代、音律の問題、リトルネッロ形式
授業外指示:通奏低音の理論(数字付き低音)を事前に調べて置くこと。
第4回:バロック時代(2)舞曲組曲
授業外指示:バッハの原典版楽譜を数種類持参すること。授業後に、学習成果として分析楽譜を提出すること。
第5回:バッハ復活
授業外指示:授業で指示された課題レポートを実施すること。
第6回:古典派と時代背景、音楽様式
授業外指示:授業後、ピアノ・ソナタの分析楽譜を提出すること。
第7回:ベートーヴェン(1)職人から芸術家へ
授業外指示:モーツァルトとベートーヴェンの伝記を事前に読んでおくこと。
第8回:ベートーヴェン(2)第九
授業外指示:授業後、レポートを作成のこと。
第9回:ロマン派の諸相(ロマン主義と時代背景)
授業外指示:授業で指示する歌曲を聴いて、レポートを提出のこと。
第10回:ロマン派の二大潮流(1)絶対音楽
授業外指示:授業前にシューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームスの交響曲を聴いて置くこと。また、ハンスリックの『音楽美論』をあらかじめ読んでおくこと。
第11回:ロマン派の二大潮流(2)標題音楽(標題交響曲)
授業外指示:ベルリオーズの《幻想交響曲》のスコアを持参すること。
第12回:ロマン派の二大潮流(3)標題音楽(交響詩と楽劇)
授業外指示:ワーグナーの楽劇《ニーベルンクの指環》を授業の前後に映像で鑑賞すること。
第13回:ロマン派の二大潮流(4)標題音楽(管弦楽法)
授業外指示:映画『ヴェニスに死す』と『2001年 宇宙の旅』を授業の前後に映像で鑑賞すること。
第14回:世紀末芸術(表現主義、印象主義、象徴主義、無調)
授業外指示:映画『ストラヴィンスキーとシャネル』およびストラヴィンスキーのバレエ音楽《春の祭典》をスコア付きで鑑賞しておくこと。
第15回:20世紀の音楽(ジャズ、12音技法、偶然性)
授業外指示:マルセル・デュシャンとジョン・ケージの作品を調べておくこと。
|
キーワード Keywords |
記譜法 教会旋法 通奏低音 平均律 原典版楽譜 啓蒙思想 ソナタ形式 交響曲 ロマン主義 絶対音楽 標題音楽 交響詩 国民楽派 印象主義 表現主義 12音技法 偶然性 |
教科書・参考書 Textbooks/Reference Books |
久保田慶一ほか『はじめての音楽史』(音楽之友社)ISBN: 978-4-276-11016-8
野本由紀夫『クラシック名曲のワケ:音楽授業に生かすアナリーゼ(音楽指導ブック)』(音楽之友社)ISBN: 978-4-276-32159-5
野本由紀夫ほか『図解雑学 名曲解剖』(ナツメ社)ISBN: 978-4-8163-4663-7
|
評価方法・基準 Evaluation Procedures and Criteria |
試験(Exam)30%
授業における取組(Class Participation)15%=授業ノートの完成度によって評価
課題等の取り組み(Assignment)15%=ポートフォリオとも不可分な、アクティブ・ラーニングの一環であり、充実度に応じて評価
ポートフォリオの作成(Portfolio)40%=自学自習シートは、アクティブ・ラーニングの一環であり、成績評価でもっとも重視する。評価基準は、講義において実例を提示する。
備考(Note)=ポートフォリオは毎回、授業の終わりに前回分の自学自習を提出してもらう。欠席してしまった場合にも自学自習はできるので、必ず提出のこと。主体的に受講することが望まれる。
|