学科(専攻)・科目の種別等
Department/Division

教養展開科目(論理コア関連)
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授業コード
Class Code
G15A03901 科目コード
Course Code
G15A039
授業の方法
Course Type
  単位数
Credits
2
期別
Semester Offered
後期 曜日・時限
Day & Period
月3
授業科目
Course Title

古典ギリシア語講読2

Reading Ancient Greek2
担当教員
Instructor
金澤 修
教室等
Classroom
G1-328セミナー室
概要
Brief Description
一口に「ギリシア語」といっても多様で、ミュケーナイ、イオニア、ドーリア、レスボス等、時代や地域にわたって複数の方言が存在していました。また散文や詩といった文芸のジャンルによって使われる方言や語彙が異なっていました。
本授業では、散文ではプラトン、アリストテレスなどの哲学、倫理学や自然学、ヘロドトスなどの歴史記録など、詩ではホメロスの叙事詩、さまざまな作家の喜劇・悲劇など、「古典ギリシア語」で記された、さまざまなジャンルの作品について精読を行いたいと思います。
目的・目標
Objectives and Goals

15 Core Competencies for General Education
ヨーロッパはもとより、広く世界の文化・文明の源流、規範となった古代ギリシアの自然観、人間観などを原典の購読を通して触れることによって、共有すべき普遍的な価値観について検討し、これによって我々が置かれている複雑な状況に対応する能力を培うことを第一の目的としています。
同時に、国際化時代に相応しい教養の習得といった観点についても、本授業の目的としたいと思います。
さらに、古典言語(の一つ)であるギリシア語の習得を通して、現代の我々が使用している「言葉」についても、何らかの視点を得ることも目的の一つです。
1_知へのいざない
Introduction to Knowledge
知識力
Knowledge
探究力
Exploration
 
技術力
Technique
 
情報力
Information
批判力
Critical Thinking
 
2_人間のふるまい
Human Behavior
倫理観
Ethics
実践力
Practice
 
社会性
Sociability
 
自然観
View of Nature
創造性
Creativity
 
3_社会とのかかわり
Social Engagement
国際力
Global Attitude
地域力
Community Oriented Attitude
 
生活力
Vitality
 
指導力
Leadership
 
主体性
Independence
 
授業計画・授業内容
Course Plans and Contents
以下のものを読んでいく予定ですが、多少の変更があるかもしれません。
主要箇所を選択していきますので、一つの作品を通読するわけではありません。
また参加者の興味や専攻などによっては、参加者の関心に合致した、以下とは異なるテキストを取り上げるかもしれません。
1.ホメロス『イリアス』第十六巻・『オデュッセイア』第五巻からの抜粋読解
2.ヘロドトス『歴史』より
3.アイスキュロス『ペルシア人』より
4.ソフォクレス『アンチゴネー』エウリピデス『アルケスティス』『バッカイ』より
5.アリストファネス『蛙』より
6.トゥキュディデス『戦史』第二巻より
7.プラトン『ソクラテスの弁明』より
8.プラトン『国家』より
9.デモステネス『弁論集』より
10.アリストテレス『詩学』より
11.アリストテレス『ニコマコス倫理学』より
12.プルタルコス『英雄伝』より
13.『新約聖書』使徒行伝より
14.『新約聖書』黙示録より
キーワード
Keywords
古典ギリシア語、古代語、歴史、喜劇、悲劇、哲学、キリスト教
教科書・参考書
Textbooks/Reference Books
テキストについてはコピーを配布しますが、基本的には以下のものを使用します。
またそこで扱われているテキスト以外を使用する場合も、資料を含めてこちらで用意します。
A Greek Anthology, Joint Association of Classical Teachers, 2002, Cambridge.
評価方法・基準
Evaluation Procedures and Criteria
基本的には授業への参加態度と言うことになります。
具体的に言えば、授業時までに原典購読に必要な予習をしていること、これが重要な基準だと思ってください。
備考
Remarks
本授業では、ラテン語と共にヨーロッパ文化の源流を形成する古典語である古代のギリシア語を学ぶことによって、かかる文化の根元的な理解への第一歩を築くことを目的としています。
本授業で学ぶギリシア語は基本的に「古典ギリシア語」であり、子孫にあたる現代ギリシア語とは、文字を初め共通するものは多くありますが、大きく異なるところもあります。したがって古典ギリシア語を習得しても、現代ギリシアでのオーラルコミュニケーションには役に立たないでしょう。けれどもこの言語は、哲学をはじめ多くの分野で用いられ、様々な作品を生み出してきました。従ってこれを習得することにもよってもたらされるものは大きいと思われます。文字でも単語でも神話でも、すこしでも興味をお持ちでしたらいらしてください。