学科(専攻)・科目の種別等
Department/Division

教養展開科目(コミュニケーションリテラシー)
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授業コード
Class Code
G15X10101 科目コード
Course Code
G15X101
授業の方法
Course Type
講義 単位数
Credits
2
期別
Semester Offered
後期 曜日・時限
Day & Period
火4
授業科目
Course Title

思考とコミュニケーションのプラクティス

Development of Thinking Skills
担当教員
Instructor
永本 義弘
履修年次/セメスター
Students' Year/Semester to take the Course
  時間数
Total Hours
30時間 受入人数
Maximum Number of Students
24名(課題に関する論評および討論が主体となるため、人数過多の場合は授業運営が捗らないため)
教室等
Classroom
G3-11
概要
Brief Description
 人間は言語によって思考し、思考したものを言語で表す。こうした連関活動は話者の脳内で行われるため、思考も言語表現も、往々にして、対象を客観的に投映したものにはならない。この授業において教員は、そうした人間の思考・言語活動から主観的・感情的要素を極力排する重要性を説きつつ、学生に対しては、客観的根拠に基づいた科学的思考と論理的表現を追求することを求めていく。より具体的には、我々が陥りがちな思考方法・思考習慣の落とし穴を指摘しつつ、それらに国際問題、社会問題、日常生活での問題を当てはめ、多角的視点から真にクリィティカルな思考を目指していく。
目的・目標
Objectives and Goals

15 Core Competencies for General Education
目的:  @ 知的探求心と懐疑心の重要性を知る 
     A クリィティカルな思考を実践できる
     B 幅広い国際的視点に触れながらも、自己の立場を決断し、それを主体的に説明できる
目標: 上記の目的と連関させ、
     @ テーマに対して十分な証拠(資料)を収集できる 
     A 論理的な思考を賛成・反対意見の両面から実践できる
     B 国際的な視点を持ちつつも、自己の立場を決断し、それを十分な証拠の裏打ちと共に論理的に説明できる
1_知へのいざない
Introduction to Knowledge
知識力
Knowledge
探究力
Exploration
技術力
Technique
 
情報力
Information
 
批判力
Critical Thinking
 
2_人間のふるまい
Human Behavior
倫理観
Ethics
 
実践力
Practice
社会性
Sociability
自然観
View of Nature
 
創造性
Creativity
 
3_社会とのかかわり
Social Engagement
国際力
Global Attitude
地域力
Community Oriented Attitude
 
生活力
Vitality
 
指導力
Leadership
 
主体性
Independence
授業計画・授業内容
Course Plans and Contents
1回 授業ガイダンス―授業の進め方、発表・討論の進め方、成績評価等の説明、各発表者の決定
2回 物事の因果関係を探るための思考と実践(1)―発表者による事例問題の提示(証拠の収集による知識の獲得)
3回 物事の因果関係を探るための思考と実践(2)―上記事例問題に関する証拠分析と自説の発表→課題提出
4回 他者の行動原理を分析する(1)―発表者による事例問題の提示(証拠の収集による知識の獲得)
5回 他者の行動原理を分析する(2)―上記事例問題に関する証拠分析と自説の発表→課題提出
6回 自己省察(1)―発表者による事例問題の提示(証拠の収集による知識の獲得)
7回 自己省察(2)―上記事例問題に関する証拠分析と日常生活における自己体験の発表→課題提出
8回 信念に対する分析(1)―発表者による事例問題の提示(証拠の収集による知識の獲得)
9回 信念に対する分析(2)―上記事例問題に関する証拠分析と日常生活における自己体験の発表→課題提出
10回 メタ認知とは何か(1)―『知っていること』と『知っているつもりになっていること』
11回 メタ認知とは何か(2)―発表者による事例の提示と分析→課題提出
12回 問題解決へのアプローチ(1)―効果的な問題解決のための構成要素を分析す
13回 問題解決へのアプローチ(2)―発表者による事例の提示と分析→課題提出
14回 意思決定へのアプローチ―発表者による事例の提示と分析→課題提出
15回 良き議論のための原則―発表者による事例の提示とと分析
教科書・参考書
Textbooks/Reference Books
クリィティカル シンキング入門篇・実践篇(E.B. ゼックミスタ / J.E. ジョンソン 邦訳 宮元博章他 北大路書房)
評価方法・基準
Evaluation Procedures and Criteria
(1)提出課題内容(50%)―@テーマに対する知的好奇心と客観的視点の提示 A論理的思考の積み重ねと問題解決への追求心
(2)発表および授業内討論(50%)→@知的誠実さと他者への尊重・柔軟性を備えた議論 A議論における決断力
履修要件
Prerequisite
課題に対し、開かれた心で、そして知的探究心を持って臨むこと。最終的には自らの決断を下すことが要求されるが、十分な証拠が提示されるまでは早期のステレオタイプ化を排するという知的懐疑心も要求される。
備考
Remarks
授業の方法:講義および課題の討論